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会長ブログ

月別アーカイブ: 2010年8月

10-084. 「学び」とは? 「労働」とは?

 

内田樹の「下流志向 学ばない子どもたち 働かない若者たち」(講談社文庫)を

読んで色んな事を考えさせられた。

 

第一章は「学びからの逃走」と題され、第三章は「労働からの逃走」と題されている。

 

あまりにもいろんなものがあり、引用したいところばかりで、

また論じたい点ばかり出てくるが、

その中で特に中心的な考えだけをとりあえず忘れないように書きとめてみる。

 

ひとつは「時間」

その対極に「等価交換=消費行動」

 

「学ぶこと」も「労働」も「時間」に関わりがある。

「時間」はつまり「変化」で

主体が変化することによって「学ぶ」ことが可能になる。

「労働」においては、主体の「働きかけ」が時間の経過とともに変化を引き起こすこととなる。

 

「学習」と「労働」とはいずれも「変化=時間」の動きの中に組み込まれた活動になる。

「学習」は主体が主体に対して働きかける活動であるのに対して

「労働」と呼ばれたり「仕事」と呼ばれたり

あるいは「職業」と呼ばれたり「使命(ボケーション)」と呼ばれたりするものは

主体が他者に対して働きかける活動といえるのだろう。

 

労働といおうが仕事といおうが

結局自分だけでは終わらない、自己だけでは完結しない。

外へ出て、外からの反応・評価があって初めて意味が出てくる活動である。

基本的に客体があってこその活動である。

 

その意味で、常に他者の関数になり、

他者の世界へと開かれざるを得ない。

 

他者に仕える(serveする)という関係になる。

 

「職業奉仕」という言葉を聞いたことがある。

これは「職業」をもって「奉仕」をするという意味ではなく

おそらく「職業=仕事を行う活動そのもの」=「奉仕=外部・自己以外の世界に役に立つこと・仕えること」という意味なのではないだろうか。

 

他者に役立つ活動を行うこと、これが「仕事」「労働」なのではないだろうか。

そしてそれを通じて自分が成長していくことが出来る(時間とともに)のが理想的なのだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

10-083. 逆算して考える

 

ある問題を解決しようとする。

よく言われることだが、まず問題を問題としてきちんと設問出来れば

半ば解決されている、と。

おそらく本当だろう。

 

しかし、相変わらず、問題を解決しようと頭を悩ます。

問題から答えを引き出そうとする。

問題から解決策へと向かおうとする。

途中で行き詰まったり、変な方向に行って、

道に迷って、答えにまで到達するのが難しい場合が多い。

 

そんなとき、ちょっと頭のギヤを切り替えて、

答えが見つかったとしてしまう。

ちょっと無理して答えが見つかったものとしてしまう。

 

それで、その答えの方から問題へと向かう。

この答えに至るにはどんな論理が必要か、

どんな筋道が必要か、

逆算して考える。

こちらの方が考えやすい。

短い道筋で答えに到達することになる場合が多い。

 

そして、結構うまくいくものだ。うまく当たっているものだ。

 

答えから逆算した方が、筋道・論理を見つけやすい場合が多い。

 

契約がうまくいったと仮定する、

どんな風にうまくいったか想定してみる。

そこに行く道筋を想像してみる。

そうなるためには、今の現状からあと何があれば良いか、

これを想定することの方が、今の現状分析に時間をかけて、

ないもないところから考えるよりはずっとやさしい。

 

自分の理想の顧客はどんな人か、どんな企業か。

具体的に考えてみる。

その人の名前は? 具体的な特徴を上げることができるだろう。

なんという企業なのか?

こちらから逆に攻めてみる。

 

どうしてそこに到達することが出来たのか。

 

それを思い起こせば、

それと同じようにすれば

それに近い結果が出るのではないか。

 

最終の結果から逆算して、答えが分かったものとして

発想して考えてみると、「目から鱗」となる場合が多い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

答えから考える

答えが見つかったとする。
答えを仮定する(仮説)

そこになる前の段階を想定する

解決策が見つかるには何が必要か、リストアップする

そのひとつひとつの条件をつぶしていく

解決策が全く見えない状態であたふたするよりも
一歩立ち止まって考える方が効率が良い

10-082. 生きているもの 死んでいるもの

 

100歳以上の高齢者のかなりの人の生存がはっきりしない、といった報道を読むにつけて、

行政の怠慢を非難することはできるが、

我が社の管理を振りかってみても反省する点は多い。

 

不動産関係で問題になるのは、まず教えられた物件情報が正しいものかどうかの確認、現地確認、

それから時間の経過とともに現時点でも物件として存在するのかという「物確」という作業、

このような日常の隠れた作業が行われていないと、不動産業の仕事がやっていけない。

 

それから、顧客情報の管理、

お客さんと思っていて受注しているつもりが、いつの間にか別のところで決まっていたり、

内容が変わっていたり、担当者が変わっていたり、・・・

毎日毎日変化がある。用事がなくても客先に行かねばならぬ。

きちんとフォローしなければならぬ。

 

このような作業を「メンテナンス」という。毎日の「お掃除」である。

これを手抜きすると結局最終的な結果を出せない。

分かっているけどめんどくさい、後回しになる。

気が付くとたまっている。

死んでいるものが生きていることになる。

かくして「ゾンビー」が蔓延(はびこ)る。

「ゾンビー」が多い業界のひとつは、残念ながら不動産業界である。

 

 

 

 

 

 

 

10-081. 「男性オーナーが決して気づかない人気マンションの作り方」

 

 関西不動産情報センター(KRIC)というわれわれの属している不動産仲介業者の団体は

非常に勉強熱心で、また業者のレベル向上に努力しているので

われわれも積極的に参加しています。

 

 そこのセミナーで表題のような、刺激的というか、挑発的というか、そんなタイトルの勉強会に出席しました。

テーマは、マンション経営に必要なことと空室対策、早く部屋をうめるためのヒント、ということで

うちの会社のみならず、今一番どこでも必要とされていることです。

 

 講師は、エクセルイブという会社の女性コンサルタント社長で、

実例に基づいた極めて具体的なお話をしていただき、

非常に興味を持って聞くことができました。

 

 賃貸マンション市場において女性をターゲットにすることの必然性。

女性を引き付けるための3つのポイント。

その魅力づくりの具体例。

そしてターゲット像の明確化の必要性。

明日からすぐにでも始めたくなるようなヒントがいっぱいでした。

 

 また、大家さん相手に啓蒙活動をしているようで、

大家さん自身がマンションについてもっと勉強してほしいと語っていたのには

同感しました。

 

 弊社は営業所・倉庫・工場・店舗といった事業用不動産が多いですが、

実際、売主さん、貸主さんでも、自分が何を売ろうとしているのか、どんな不動産なのか、

なにを貸そうとしているのか、きちんと勉強している人は少ないように思います。

 

 不動産を所有していても、どのような不動産なのか正確に把握している所有者は極めて稀です。

個人についてだけでなく、企業でも同じことが言えます。

もっともっと不動産について勉強して正確に理解しておかないと

個人の資産把握、企業の財務状態の把握ができないと思います。

 

 不動産についてはまだまだやるべき分野がおおく存在します。

その分われわれが活躍することができるはずで、

ある意味、楽しい有望な分野だと考えられます。

 

 それにはこのような同業者とともに勉強する機会は貴重です。

 

10-080. 根っこ

10-080. 根っこ

 

 甲子園の高校野球で沖縄の興南が春夏連覇した。

新聞記事を読んだが、監督の話が載っていた:

「4ケ月前のセンバツ決勝当日。

・・・つぼみだった桜が満開になったことに気付き、

選手の成長を重ね合わせた。

連覇という新たな目標ができた時、

あの桜を思い出す。

「花はいずれ散り、また咲く。

支えるのは枝であり幹。

また、根っこから鍛えよう」と誓った。

 

 頂点にあるときに「また、根っこから鍛えよう」という監督。

「根っこ」「根っこ」が大切だ。大本だ。

 

 「根っこ」はどこにある?

「根っこ」はなにだ?

 

 杉浦実業株式会社の「根っこ」はなんだ?

どこにあるのか?

どこを鍛えていけばいいのか?

 

 とにかく「根っこ」を探してみよう。

 

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