13-014. 儲け主義
2013.04.28
13-014. 儲け主義
今
不動産業界で脚光を浴びているのはやはり高齢者向け住宅の話題だろう。
弊社も
有料老人ホームに関わっているので介護事業や高齢者向け住宅については常々関心を持っている。
そして
身近に見せてもらって実際現場で介護の仕事に携わる人々の仕事ぶり、使命感、倫理観には敬服している。大変なお仕事である。
腰痛など肉体的にも辛い労働も強いられる。
社会的に意義のある業種・業界だと思っている。
ところが、
最近の傾向で気になることがある。
どうも金儲け主義、資本の論理というか、この分野でうまいことしてやろうという人々の参入が増えてきているのではないだろうか。
前々から
貧困ビジネスといった批判もあったり、保険や交付金の不正請求の問題があったり、このような行政絡みの分野における問題点は指摘されていた。
最近
耳にすることでは、介護施設を収益物件として建築し、収益性・利回りといった数字を下に転売される話である。
もちろん
投資家がそのような数字を下に投資するのは自由であろうが、まだまだ歴史の浅い業界、このような数字自体もどの程度精査されたものか、はなはだ疑問である。
とくに
「サ高住」といった訳のわからない業界略語で称されている「サービス付高齢者住宅」についてこれからは「サービス」とひと言で言われている内容が大きく問題になってくるであろう。
きちんと
経営・運営されている施設かどうか、その内容にあった収益性なのかどうか、それを判断できる専門家は現状ではそんなに多くないはずだ。
賃貸マンション・ワンルームの
収益性・利回りを判断するのと全然別の観点・専門性が必要なはずだ。
建築会社
ができるのか、仲介不動産業者ができるのか、一番大事な数字の判断をだれが責任もっておこなうのか。
さらに
30年とか長い期間の責任ある施設を見ていかねばならず、介護保険といった国の制度と結びついた施設であるので、常にそれなりの勉強と覚悟が必要だろう。
ただ
単に資本主義的(なんて書くと言葉が大げさかもしれないが)金儲け主義、それも瞬間風速的利益追求主義だけで判断すると後で大きなしっぺ返しがあるように思える。
この分野
におけるM&Aや資本参加の動きも盛んなようだが、現場で毎日高齢者を献身的にお世話している人たちがスムーズに働き続けられる環境を作る努力を怠っては、結局誰の利益にもならず、自分たちの金の卵を潰してしまうことになる。
こんなことも
忘れてはいけないのではないか。
13-013. すずらん
2013.04.26
5月になります。いい季節です。一番大好きな季節です。
季節の移り変わりについて日本人は非常に敏感で大事にしていますが、ほかの国でもそれぞれ季節の移り変わりに対していろんな習慣があります。
5月1日はメーデーの日ですが、フランスでは「すずらん」の日でもあります。
朝から街角ではすずらんの花が売られています。専門の花屋さんでなく、郊外から普通の人が採ってきて小遣い稼ぎにその日だけ商売で売っているのです。通りがかる人はそれをもって友達を訪問し食事を一緒にします。
ウイッキペディアにどんなことが書いてあるか見てみました。
フランスでは、花嫁にスズランを贈る風習がある。また、メーデーにスズランの花を贈り合う。フィンランドの国花であり、スウェーデンのイェストリークランド地方の花でもある。
ついでに フランスのウイッキペディアの記事もコピーしてみます。フランス語です。(「五月のすずらん」という項目です)
Muguet de mai : le 1er mai 1561, le roi Charles IX de France initie cette tradition : ayant reçu à cette date un brin de muguet en guise de porte-bonheur, il décida d’en offrir chaque année aux dames de la cour ; c’est au début du XXe siècle que cette tradition se confond avec celle de la Fête du Travail, supplantant alors l’églantine rouge, symbole de la Gauche.
13-012. ご意見をお聞かせください
2013.04.19
13-012. ご意見をお聞かせください
東大阪の企業対象にお仕事をさせてもらっているので、常々東大阪の発展・活性化といったことに関心を持っている。頑張ってもらいたいと陰ながら応援しているつもりである。
そんなところから、配信しているメルマガ「うごくもの うごかないもの」最新号に次のようなことを書いた。
ぜひ一読いただき ご意見をいただきたい。
よろしくお願い致します。
○ 東大阪 活性化大プロジェクト(案)
東大阪に関心のある身として、最近の話題から二つ特記しておきたい。
一つは東大阪出身の山中伸弥氏がノーベル生理学・医学賞を受賞したということ。
おまけにラグビーをやっていたらしい。
もう一つは囲碁界での井山裕太氏の六冠獲得である。
(東大阪市立孔舎衙東小学校、東大阪市立孔舎衙中学校)
このような快挙を喜ぶとともに
常々不動産の仕事で東大阪の企業様と接点が多いので、
東大阪をなんとか全国ブランドとして認知してもらう方法はないだろうか、
などと考えている。
今回はない知恵を絞り出してみた。
そこで思い当たったのが「花園」である。
高校球児にとって憧れの的でありメッカが「甲子園」であるとすれば
高校生ラガーにとっての「花園」は最高のお正月のお年玉だろう。
全国の頂点である。
1929年日本初のラグビー専用スタジアムとして開かれた「花園ラグビー場」で開催される
「全国高等学校ラグビーフットボール大会」は全国ブランドである。
これを見逃すことはない。
絶対に東大阪に「花園国際ラグビー場」を建設すべきである。
数万人収容できるようなラグビー場を建設して、ワールドカップの試合を行うべきである。
東大阪市花園周辺に用地を確保することは難しいかもしれない。
どこかいいところはないか、不動産屋に訊ねてみるとしよう。
駅近で広い敷地を有効利用できるところがないでしょうか。
そう、よく見れば、ラグビー場建設にいいところがあるではありませんか?
地下鉄中央線の長田駅と近鉄被害大阪線の荒本駅にある業務団地を見てみましょう。
長田にある紙文具団地(紙・文具流通センター)は駅近にありながら、建っている倉庫事務所は2階建てか3階建て
業務団地のため紙関係文具関係に限られ、業界の景気が悪いせいか不動産売買も賃貸も取引が減り、
企業が所有している建物と土地の資産価値が目減りしていく一方だ。
業務団地という形態自体が時代遅れになっているのではないか。
中央環状道路の高速を渡った荒本地区にある機械卸団地も業務団地の縛りから資産価値は減っている。
大阪市内の道路整備事業のせいで、大阪市内中央部から何十年も前に移転してきた当初の意味はまったく失われてしまっている。
長田の駅近に ラグビー場を建設する。
紙文具センターの設備を荒本の方に集中し、そこに機械団地の設備と合流して、
大規模な物流センターを造り、高い建物の中に全部をブチ込む。
湾岸地域や阪神間の山手に建築されるような高層物流センターを東大阪の長田・荒本高速ジャンクションの近くに作ることになるので
あらゆる点から便利になり競争力を発揮できる。
関空と結び、中環、阪奈、近畿道を結ぶこの立地を利用すれば
物流ターミナルとして大きく活性化されることになるだろう。
業界の組合と行政と関係者の数が少なく、また行政指導で行いやすいプロジェクトだろう。
大阪府、大阪市と東大阪市とが協議すれば簡単に実現できる計画である。
それに最近またらぐびーに力を入れている近鉄も協力するだろう。
国際ラグビー場(数万人収容)はできれば国のお金もつぎ込んで国立ラグビー場となればそれに越したことがない。
維新の会がポシャる前に急いで交渉すれば安倍首相も耳を傾け、可能かもしれない。
ラグビーの殿堂としてそこにはラグビー復興に寄与して人々を祭り上げなければならない。
山中伸弥先生に登場していただかないといけないですが、
マスコミ受けするには橋下徹現大阪市長・前大阪府知事の写真を忘れてはならないでしょう。
(ついでに森元首相の写真も飾りましょう。)
何万平米の物流センターの建設ができれば、流れとして北へとつながることができるが、
特に東へ、奈良への方向性を重視したい。
西は極楽浄土かもしれないが、結局は年老いて死ぬ方向だ。
西へ西へと進む西部劇は終わった。
今やマレーシアのマハティール首相のように「ルックイースト」東を向く政策が必要なのだ。
「陽出ずる国」日の本へと向かうとすれば
石切神社から生駒・信貴の山を越え大和へと日本の古代からのパワースポットを繋いで
難波宮から飛鳥の里へと東に向うことができる。
海には津波のリスクがある。
今や山へ向かうべきなのだ。
日本の神話の天照大御神が女神であるように
よく考えてみると、現代日本の世情では、地震雷火事親父の親父の権威は失墜し
今や頼れるのは「山の神」女性である。
長田・荒本地区において国際ラグビー場の建設と大規模物流センターの建設、
この二つが東大阪市には可能である。
そうすれば、東から太陽が昇ることになる。
近鉄も息を吹き返す。
中小企業も息を吹き返す。
さぁ、東大阪に国際ラグビー場を建設しよう。
名前は「HANAZONO」を残したいがいかがでしょうか。
◎うごくもの うごかないもの -人・企業・不動産-
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13-011. アンサンスーチー氏の来日の姿を見て
2013.04.17
13-011. アンサンスーチー氏の来日の姿を見て
最近彼女の今までの半生を描いた映画を見たので
メルマガ「うごくもの うごかないもの」4月15日号にも触れてはいるのですが
ちょっと斜めに構えて マーガレット・サッチャーと二人の「鉄の女」みたいな書き方をしました。
二人のDVDを立て続けに見た偶然を感じました。
いずれもオススメです。
メルマガにはこんなふうに書きました。
「○ イギリス人の亭主(内助の功)
二人の「鉄の女」の DVD を見た。
来日した元ビルマ現ミャンマーのアウンサンスーチーさんのものと
亡くなった元祖鉄の女のサッチャー元イギリス首相のものである。
二人の共通点、「亭主がイギリス人」である。
イギリスには「○○の亭主」として知られている元祖がいる。
イギリス女王エリザベス二世のご亭主エディバラ公爵フィリップである。
考えてみると、主役・妻の横に立っていて間抜け面に見えないでいる亭主は結構難しそうだ。
この二本の映画の中で、サッチャーのご亭主もアウンサンスーチーさんのご亭主も
奥さんの信念や人生を強力に支えていたのがよく示されている。
見事なり、内助の功、イギリス男、といった印象を持った。
女性の社会進出とか女性の活用とか言っているが
企業向けあるいは個人向けでも各研修機関は、
女性にいかにうまく使ってもらうか、
どうすれば女性に我々男性(家庭においては亭主、企業においては部下・同僚・上司)を活用してもらえるか、
そんな講座を広めるべきではないだろうか。」
13-010. 看板
2013.04.15