18-050 「太陽がいっぱい」
2018.09.4
18-050 「太陽がいっぱい」
夏も終わり太陽の陰りを味わってみよう
アラン・ドロンはいかがでしょうか
『太陽がいっぱい』(たいようがいっぱい、原題:Plein soleil )
1960年フランスとイタリアの合作映画
主演:アラン・ドロン
監督:ルネ・クレマン。
パトリシア・ハイスミスの小説 The Talented Mr. Ripley(才人リプリー君)原作
音楽はニーノ、ロータ
アメリカから来た大富豪の息子フィリップと貧しく孤独な青年トム・リプリー
トム自身やフィリップの婚約者のパリ娘マルジュに対してフィリップが時折見せる傍若無人な態度にトムの怒りが増す
モンジベッロにやってきたフィリップとトムはマルジュを入れた3人でヨットに乗り沖合に出た
トムはついに船上でフィリップを殺害する
トムはフィリップの死体を帆布でくるんでロープで縛り碇を結わえて海に捨てた
港に戻った後にトムはフィリップになりすまして彼の財産を手に入れようと画策
だがフィリップの友人で遊び人のフレディが訪ねてきてトムがフィリップになりすましていることが露見しそうになり置物で撲殺する
このフレディ殺しで警察が動きトムの身辺を捜査し始めたやがてトムはマルジュと結ばれた
マルジュは遺言状で贈られたフィリップのヨットを売却することにした
ヨットの検査がおこなわれる日トムとマルジュはイスキアの海岸で泳ぐ
関係者が到着してマルジュは検査に立ち会うためにマリーナに向かうがトムはその場に残った
浜辺でトムは一人イスに座り売店のウエイトレスに「太陽がいっぱいで最高の気分さ」と語り完全犯罪に酔いしれる
マリーナでは陸に引き揚げられたヨットの後尾のスクリューに絡んだ一本のロープが見つかり
それを辿って水面を見るとそこには人の手が飛び出した帆布の塊があった
・・・
淀川長治は吉行淳之介との『恐怖対談』で「あの映画はホモセクシャル映画の第1号なんですよね」と発言
別の映画「ギリシャに消えた嘘」を見ていて何かどこかで見たことのある映画に似ているなと感じました。
原作者 Patricia HIGHSMITH の名前を見つけて納得しました。
ギリシャに消えた嘘
THE TWO FACES OF JANUARY
『太陽がいっぱい』『リプリー』の原作として名高い伝説の作家パトリシア・ハイスミスの傑作小説「殺意の迷宮」がハリウッドの豪華キャスト共演で映画化
ギリシャのアテネとクレタ島からトルコのイスタンブールへと舞台を移しながら
詐欺師とその美貌の妻図らずも彼らの犯罪に加担してしまった青年の逃避行が展開
『イースタン・プロミス』のヴィゴ・モーテンセン、『マリー・アントワネット』のキルスティン・ダンスト
『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』のオスカー・アイザックが
男女3人の逃避行を体現 人を殺めた男,美しい妻、目撃した男、危険な秘密と欲望を内に秘めて逃亡する三人
罠かそれとも愛か
1962年、ギリシャのアテネでツアーガイドをしている米国人青年ライダル(オスカー・アイザック)が、
パルテノン神殿で優雅なアメリカ人紳士チェスター(ヴィゴ・モーテンセン)と
その妻コレット(キルスティン・ダンスト)とめぐり合う
リッチで洗練された夫妻にたちまち魅了されたライダルは、
彼らのガイドを務め、楽しい夕食のひとときを共にする
ところがその夜チェスターがホテルの部屋に現れた探偵を殺害
ライダルがその後始末を手助けしたことから3人の運命は激変
実はチェスターは大勢の投資家を欺き大金を奪った詐欺師だった
船とバスを乗り継ぎ、偽造旅券が届くクレタ島へ向かう
監督:ホセイン・アミニ(『ドライヴ』脚本)
原作:パトリシア・ハイスミス「殺意の迷宮」(創元推理文庫)
夏の終わりに娯楽映画 を楽しむのはいかがでしょうか
ギリシャやイタリア 地中海の風景を楽しむことができます