15-024 「ナポレオン」お勉強
2015.09.22
15-024 「ナポレオン」お勉強
ナポレオン(1769年8月15日-1821年5月5日)
「英雄色を好む」とはよく言うが、「ナポレオンの生涯」を読むと、彼の人生に多くの女性の名前が出てくる。ジョゼフィーヌへのあからさまなラブレターからおそらく他の女性たちにもかなり積極的に恥ずかしげもなく攻撃したのだろうと推察される。
ナポレオンをどのように捉えるか、歴史的に様々な役割を果たしているので一言で定義するのは不可能だろう。しかしまず言わないといけないのは「革命の申し子」ということである。ルソーの思想に傾倒し、ロベスピエールの庇護により昇進した。
軍隊の指揮者としての能力はあったようだが、当時の社会階層の中で何よりも決断力があったようだ。政治力とともに政策立案力・統率力が抜群であったようだ。この本に「近代国家の創設者」という章が設けられている。「ナポレオン法典」
極めて近代的・現代的なのは、現在の舞台劇場型政治を先取りするかたちで、イメージ作りがいかに大事化を理解して、イメージ戦略・メディア活用を行っている点である。ダヴィッドやお抱え画家たちの大きなタブローが沢山有るが、美化に走ったり、歴史的事実とかけ離れていたり、場合によっては歴史的汚点を消す役割を果たしているという。