15-006. 和食文化、おかか、O-CACA、下ネタ、SIMONETTA VEPUCCI
2015.03.21
15-006. 和食文化、おかか、O-CACA、下ネタ、SIMONETTA VESPUCCI
Culture culinaire japonaise, o-caca, simoneta, Simonetta Vespucci
われらが元フランス人研修生ニコラ君が仕事で日本へ来たので大阪の事務所に立ち寄ってくれた。去年からパリで味の素のヨーロッパ子会社で働いているので、製品の鰹節のパックを持ってきてくれた。
「これを「おかか」というんですよねぇ」と笑いながら言うので、Hさんが説明してくれた。
「お」はいろんなものに対する尊敬・敬う気持ちを表しているんよ。食べるものでも単に「菓子」と言わずに「お菓子」って言うし、「お豆さん」とか可愛らしく言うことまあるし、「目」のことは「お目目」って言うやん。
鰹節の「か」で「おかか」って言うんよ。
だけど、ちょっとね、フランスでは「おかか」はまずいですよね、sugiura-san。
うん、なに、おーカカ・・・
CACA をフランス語の辞書で調べてもらいましょう。
(ウンチのこと、と書いてある)
はい、それとはまた別のお土産、キャラメル「CARAMBAR」、包み紙に「下ネタ」が書いてあるよ。
しもねた?
なんのこと?
おもしろいジョーク、一口話のつもりなんちゃう?
辞書引いてみぃ!
下ネタは大人向きやでぇ。
下ネタは、フランス艶笑話とかイタリアのお話やで。
そういえば、そこに貼ってあるポスターSIMONETTA VESPUCCI の肖像画やで。
ボッティチェリの展覧会のポスターやで。
シモネッタて知ってる。
本物のシモネッタは、ウイッキペディアによれば
シモネッタ・カッタネオ・ヴェスプッチ
(イタリア語: Simonetta Cattaneo Vespucci,1453年 – 1476年4月26日)は、ジュリアーノ・デ・メディチの愛人。フィレンツェ一の美女として讃えられ、長らくサンドロ・ボッティチェッリ作『ヴィーナスの誕生』のヴィーナスのモデル、他の彼の作品でもモデルとなったといわれてきた。ピエロ・ディ・コジモも彼女の肖像画を描いた。存命中、彼女に触発され詩や絵画が創り出された。
ただなんで知っているかといえば、イタリア語通訳者の田丸公美子という人が「イタリア語通訳協奏曲 シモネッタのアマルコルド」という本を書いているからで、下ネタが好きで、うまいらしい。
和食からウンチの話、下ネタからヴィーナスの美女のおはなし、話題はめぐる、世界は回る。
楽しい再会であり、楽しい異国文化交流でした。