15-004. 訃報
2015.02.7
15-004. 訃報
facebook で友達の動静を覗き見するのを毎日秘かに楽しんでいる。
朝にfacebookで友人が亡くなったのが告げられる。
笑顔の写真とともにその前日に亡くなり、お通夜とお葬式の日時を知ることになる。
faxで訃報が知らされるときは活字でその名前から頭の中へ入っていく。
facebookでは写真の笑顔が眼から脳へと侵入する。
衝撃は大きい。
亡くなったのが先週メールを送ったばかりの同窓生だからでもあるだろう。
同じ年齢で、同じ時系列を生きてきた人間に死なれるのは辛い。
同窓会をしたばかりだ。
言葉を失う。
「冥福を祈る」といった表現しか思いつかなったが、
一体「冥福」とはなんなのか?
辞書を引いてみた(三省堂 新明解国語辞典)。
「死後の幸福。後生(ごしょう)。」と書かれている。
死んだ後に幸福があるのか。
後生だから長生きしてください、とみんなに言いたい。
そんな風にひとりで言葉を弄んだ。
葬儀会場の駐車場が満車で無性に腹が立った。
受付での応対になぜかすべてイライラした。
そして感じた、考えた。
他人事ではない・・・と。
準備は出来ているか・・・と。
明日は我が身・・・と。
みんな行くところは同じ、
早いか遅いか、
いずれにせよ、時間の問題。
それまで、やれるだけやってみるしかないか。