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14-006. 美 動作 完成 肉体 楽しみ

14-006. 美 動作 完成 肉体 楽しみ

 初めて、私の人生で初めてバレエなるものを見ました。最初から最後まで舞台の上でバレエをやっていました。オーケストラが音楽を奏で、ダンサーが男女混じり合って踊っていました。

 オペラは何度か見たことがありますが、バレエを見て感心したのは、まず言葉がないことです。声がないことです。コミュニケーション=セリフはすべて仕草・動作・動き・表情で行われることです。

 次に感心したのは、バレエというと「白鳥の湖」しか思い浮かばない人間にとって、バレエ「ドンキホーテ」の驚くべき多彩さです。スペイン衣装、なぜこのバレエの舞台回しに必要なのかわからないドンキホーテの存在、楽しい陽気で軽快な音楽・・・

 そして何よりも「パリ・オペラ座バレエ団」の完成度の高さ。初めての目には踊り手が空中に舞う姿はまるで静止画像を見ているよう、空中に張り付いたみたいに見えました。肢は正確な角度を描くコンパスに見えました。幾何学のお勉強をしているかのようです。

 この幾何学は重力を無視しています。

 こんな世界を楽しみながら、こんな世界ができるにはおそらく長い年月をかけた伝統と修練と広い人の層が必要なのだろうと思いました。一朝一夕にはできないでしょう。

 日本人の若い人がローザンヌで賞を獲得するにはそれだけ日本に広く厚い層が支えているのからでしょう。会場の観衆を見ていてそんな感を深くしました。

 初めてのバレエ鑑賞、いい経験をしました。

 

 

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