TEL06-6976-6194

受付時間9:00〜17:00(土日祝休み)

お問い合わせ
TOP > 杉浦 勝昭 > 13-015. クールビズの胡散臭さ

会長ブログ

13-015. クールビズの胡散臭さ

13-015. クールビズの胡散臭さ

以前から「クールビズ」に対して違和感を持っていた。

なにか「胡散臭い」ものを感じていた。

ただそれをどう伝えればいいか、よくわからなかった。

今なおきちんと語れるかどうか自信はないが、ちょっとまとめてみようと思う。

通常「クールビズ」で言われていることは、「ネクタイを外すこと」「通常背広姿で仕事をしている人達がネクタイを外して仕事をすることが許される」そんなことだろう。

まず期間を決めて、5月から9月まで、暑いシーズンにはネクタイをしないでもいいですよ、そんな感じでしょう。

中学生の制服の衣替えみたいに、冬服から夏服みたいに、誰がかけた号令か知りませんが、はい一斉に「クールビズ」というわけです。

昨日まで胸にあったネクタイを取り除いて、はい今日からこんな格好で失礼いたします。

なんのために? 冷房の電力節約? 電気代節約のため? 関電のため? だけど電力消費が減ったら関電は儲からないだろうに。

「ネクタイ」排斥運動のような「クールビズ」、ネクタイ関連業界から損害賠償訴訟が起こらないのが不思議だ。

なんで「ネクタイ」を目の敵にするのか。

エルメスのネクタイを愛用する私には、まずそこが分からない。

海外旅行をする時に他人にはお土産物は買わず、自分へのお土産物だけを買って帰る私としては、毎日着用するネクタイを免税ショップで買ったり訪問地の美術館・博物館・観光名所で買うのが唯一のショッピングである。

男のおしゃれってほかにそんな大したものがないではないか。

みんなそのネクタイを外して仕事場へと出かけて行く。

今まで辛うじて首元が引き締まってきりっとしていたのが、なんかちょっとだらしなくはないか。

本来あるべきものがなくなって、ちょっと間が抜けていないか。

もともとなくていいものなら、なくしてしまえばいいではないか。

暑いのが嫌なら、背広なんかやめればいいではないか。

背広でない涼しい礼服、仕事服、ビジネスファッションを作ればいいではないか。

沖縄でみんなが納得する仕事着、フィリピンのひとが着ている正式な服装、マレーシア航空シンガポール航空のクルーがきているような涼しそうで洒落たコレクションを発表できないのか。

ネクタイのない首元、だらしなく開けっ放しになった間の抜けた首元、もしネクタイが必要ないというなら、もうちょっときりりとしたタイプのワイシャツを創作することはできないのか。

「クールビズ」の発想の一番基本的なところで嫌なのは、その「引き算的発想」である。ちじみ的発想、後退的発想である。

省けばいいような節約志向である。

この際、立派なかっこいい男の姿をイメージして、男のオシャレを創りだす、新しいファッションを生み出すような想像力そして創造力を喚起する表現とは全く「クールビズ」は程遠い。

ネクタイをするのは悪いことなのか。

ネクタイをしないことで一体何をしているのか。

ほかの人と同じことをしているだけなのか。

何のためにネクタイをしないのか。

なんのためにネクタイをするのか。

「クールビズ」という言葉、「クールビズ」という、あるときに(そんなに歴史のある現象でもないだろうが)ある人が言い出した(どの程度議論されどの程度合意されたか知らないが)こんな奇妙な習慣というか風俗というかこんなものを、なんとなく受け入れてしまうのは、へそ曲がり人間としては、どうも納得がいかぬ。

夏になり、あまり暑くなってからでは、お前 ちょっと 頭冷やせよ と言われそうなので、まだまだ頭がカッかしない5月の今に書き留めておく。

良識者、常識者のビジネスマン諸氏のご意見を伺いたいものだと思う。

最後に、ネクタイ 頑張れ。

 

 

 

最近投稿された記事

カテゴリー

月別アーカイブ