12-041. 柿を採りながら
2012.11.25
12-041. 柿を採りながら
11月23日は祭日である。
カレンダーを見ると「勤労感謝の日」とある。
11月は感謝の月のようだ。
アメリカでも THANKSGIVING DAYがある。
おそらく収穫への感謝祭なのだろう。
毎年のことながらこの時期になると柿採りで連休が費やされる。
今年は一見して例年に比べ実の数が少ないのが分かる。
それでも採りだしてみるとなかなか終わりそうもないほどの収穫だ。
採りにくいところは無理をせず、近くから採れるところだけにしておこうと決めた。
二段バサミで届くところだけでも膨大な数の柿がとれた。
いくつも群がっている枝もある。
見落としてしまいそうな箇所もある。
柿を採りながらふと考えた。
われわれの仕事の種も、そんなに無理に遠くまで手を伸ばさなくても、
すぐ身近に、手の届く範囲にあるのではないか。
熟した実がたわわに実っているのに気がついていないのではないか。
目を凝らしてよく観察し、いろんな人に尋ねて回ってみよう。
きっといろいろあるはずだ。
柿を採りながら考えたこと、もう一つ:
実はひとつひとつ丁寧に丹念に採らないといけない、ということ。
乱暴に扱って割れてしまっては元も子もない・・・
労働力を要請されるこの祝日、
おたくの柿は美味しい、と一言いってもらうために
持病の腰痛には沈黙を強制する。