12-014. 初めのことは/初めのコトバ
2012.05.16
12-014. 初めのことは/初めのコトバ
「初め」「始め」という意味の言葉に「デビュー」というカタカナ語があります。
元はフランス語で、日本語文脈ではもっぱら「社交界・芸能界に初登場するこt。初舞台。」と用いられますが、フランス語ではもっとニュートラルでただ単に「初め」ということです。
er が付くと動詞になって「始まる」「第一歩を踏み出す」といった意味になり、新人・初心者・入門者を意味する名詞の元となります。
さて、studio J が開催する「大イタリア展・Viva Italia!」のオープン・イベントに誘われました。
「イタリアワインの魅力」というセミナーの後ワインとお食事を楽しませていただきました。
このような展示会のオープンに当たって行う催しものを表現する特別な言葉がフランス語にあります。
一緒に行くことにしたフランス人研修生ニコラ君とふたりで「なんて言うんやったっけ?」とすぐに思い出せなくて頭を悩ませました。
「CREMAILLERE(クレマイエール)というのは新築の家に招待されたときのことやしなぁ・・・」
辞書を引くとCREMAILLEREというのは「暖炉にかける自在鉤(かぎ)」と説明してあり、「クレマイエールを掛ける」として PENDRE LA CREMAILLERE 「新居の披露宴をする、新築祝いに客を呼ぶ」と書かれていました。
そういえば、フランスにいたとき何回かそんな機会がありました。家の隅々まで案内してくれました。新築だけでなく、学生時代にはパリの天井裏の小さな小さなワンルームにフランス人の友だちが引っ越した時、招待されて同じように部屋を訪れてパーティをしたことがあったのを思い出します。
話が脱線しました。
そう、展覧会や絵画展の開催に先立って特別招待で行う催物、この単語がやっと見つかりました。(ニコラ君ありがとう)
VERNISSAGE(ヴェルニサージュ)
VERNIS というのは「ニス」のことで、元々は「ニスを塗る、釉(うわぐすり)をかける」という意味のようです。
やっと「初め」のことばに辿りつきました。
言いたかったのは、ニコラ君とふたりおいしく食べさせてもらって感謝していること。
若い現代アートの作家さんたちと楽しくお話をする貴重な体験をさせてもらって感謝していること。
セミナーではイタリアワインとイタリア地方料理に非常に興味を覚えたこと。
以上です。
studio J
hppt://studio-j.ciao.jp/
550-0013 大阪市西区新町3-14-8
OPEN 6月23日(土)まで 水ー土 13:00-19