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11-023. 「デフレの正体」と「選択の科学」

11-023. 「デフレの正体」と「選択の科学」

 

最近読んだ本を2冊紹介したい。

「デフレの正体 -経済は「人口の波」で動く」 藻谷浩介著 角川oneテーマ21

「選択の科学」 シーナ・アイエンガー著 文藝春秋

 

「デフレの正体」は、「目から鱗」のお話ばかり。

いかに統計を読むか、いかに判断するか、教えられることばかり。

国際競争力についても面白い観点からの切り方:

日本に対して貿易黒字の国はどこか?

中国でも韓国でも台湾でもなく、フランス・イタリア・スイスといった国。

「日本の置かれている国際競争」に勝つには

「フランス、イタリア、スイスの製品に勝てるクオリティとデザインとブランド力」を獲得すること。

 

「車でいうと・・・

不動産開発でいうと、ドバイの超高層開発に勝つのではなくて、

パリの街並みよりも資産価値の高い中高層の街並みを

東京や大阪につくれるかということが本当の勝負です。

・・・」

もっともっと引用したいのですが・・・

 

「選択の科学」の方は、「選択」することの意味・功罪を実生活において分析している。

インドのシーク派出身の盲目の女性教授(コロンビア大学)が自分の体験に惹きつけて語り掛ける。

「選択」の持つ皮肉な側面も明らかにされる。

「第3講「強制」された選択」は、こんな文章で始まる:

みんなと同じように、わqたしも人と変わっている。

 

ほぼだれにでも当てはまる一般論:

1、人は自分が思うほど他人と違わない

2、人がもっている自己像やり想像は、大体同じ

3、だれもが自分は個性的だと思い込んでいる

これによってわれわれの「選択」の危うさが浮きあがってくる。

本当に自分が自分の主人かどうか、自分で選択しているのかどうか、

答えが出ない問いなのだろうか。

 

2冊ともいろいろ考えさせられる本なので、ぜひ読んでみてください。

 

 

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