11-013. くれない族
2011.02.13
11-013. くれない族
曽根綾子の
老いの才覚」(ベスト新書)を読んでいて面白いものを見つけました。
老化度をはかる目安として「くれない指数」を使っているというのです。
彼女いわく:
友だちが「してくれない」、配偶者が「してくれない」、
娘や息子や兄弟や従兄弟が「してくれない」と始終口にしている人がいます。
それに「なにないしてくれない?」と絶えず他人を当てにする人、
そんな人を「くれない族」と呼んで「老人」「老化度の高い人」とみなしているようです。
自分の身近に、自分の中に「くれない族」を見出しました:
社長は社員に対して、自分が考えているようには「してくれない」と思い、
社員は上司や社長に対して、自分の思うとおりに「してくれない」と不満を持つ。
いずれにせよ、「してもらう」といった待ちの姿勢が、老化そのものなのだろう。
「してあげる」「こちらから働きかける・進んでする」といった前向きの姿勢が、老化を防ぐのだろうか。
社員に「してくれない」といった不満を持つのではなく
こちらから「なになにしよう」と働きかけ、相手に役立つことを見つけようと努めることが
自分自身の老化防止になるのであれば、
明日から早速試してみる価値がありそうです。
曽根綾子の本を読みながら、こんなことを考えました。