10-119. 内覧会
2010.12.17
10-119. 内覧会
この8月に倒産した会社の不動産が破産管財人を売主として売却されるという案内をもらいました。
その内覧会が今日あったので行ってきました。
内覧するには買い受け希望者の名前を明記したうえで
指定媒介業者となっている会社に申し込みを出すことになっています。
従来から工場用地を探している社長とお話しをして承諾いただき申し込みました。
そして、今日午後同行して工場・倉庫・事務所という物件を見学してきたということです。
現地にはいくつものグループがきており、
この物件に対する反響の多さに驚きました。
お互いに意識しながら中を見せてもらいました。
倉庫・工場は建物そのものを確認することに終始しましたが、
事務所部分となると、建物の中は使われていた時そのままの状態で残っており
机にはコンピューターが並んでおり、帳面は広げられたままで、
前日の作業状態が手にとって分かります。
初めてこのような倒産物件を目にした社長は
「こんなのは初めて見た。
すごいなぁ」
と驚いていました。
確かに火山の噴火で一瞬にして埋もれてしまったポンペイの遺跡さながら
ある時点で時間が止まってしまったような印象を受けます。
すごい経験したなあ、と繰り返しその社長に言われましたので
かなり印象深かったのでしょう。
手広く商売をされていたのがよく分かる
大きな3階建ての建物のある意味無残な姿を見せられて、
倒産という現実の厳しさ、寂しさを味わいました。
自分自身がそんなことを経験しなくて済むように
なんとか頑張って切り抜けていかないといけないと
心に念じた次第です。