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10-097. 値切る

10-097. 値切る

 

「値切る」のには抵抗がある。

中国で買い物するときには、あるいは他の国でもそうらしいが、

とにかく言われた値段の半額から交渉を始めないといけないらしい。

そんなアドバイスを受けた。

 

しかし、実際にはなかなか難しい。

値段交渉を楽しむような心境にはなれない。

欲しいものならどうしても交渉力が萎えてしまう。

欲しくないものを安ければ買うよ、と言って買うつもりはない。

必要もないのに、欲しくもないのに、安いから買っておこうということは考えらえない。

 

こちらが価格を提示して値切られる場合がある。

支払う方は常に高いと思うのだろうか。

高いと感じるのは当たり前のことなのだろうか。

 

これが買えてよかった、ありがとう、という販売はないのだろうか。

報酬あるいは物の価格というのは、感謝の表現ではないのだろうか。

A と B とが繋がり、流通が行われたことの不思議さ、

これに対する感謝の気持ちをいかにして表現するか、

それが価格に反映されているのではないだろうか。

 

自分が購入したと思うもの、自分がほしいと思うものの値打ちを下げて、

それを保有するというのは、自分で自分の値打ちを下げる行為ではないのか。

結局自分で自分の首を絞めるのと同じことではないのか。

 

高価であっても、

できるだけ高級でおいしいものを食べ、

いいものを着て、見てくれカッコよくし、

文化的教養を付けるために(実際教養がついているかいないかは別にして)散財し、

高度なものを創造してくれる人々に対して感謝の念を持って支払いたい(資金を提供したい)、

もちろん、自分の分をわきまえた範囲で、

という条件付きではあるが・・・

 

「値切る」話から、大分話が逸れた。

 

 

 

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