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会長ブログ

10-079. コンサルティング会社に勤めていたときに大事だと感じたこと 2つ

10-079. コンサルティング会社に勤めていたときに大事だと感じたこと 2つ

 

 「10年ひと昔」とすれば大昔の話になりますが

日本のコンサルティング会社がフランスで子会社を作ったときに働いたことがあります。

当時日本経済や日本企業が隆盛真っ盛りで

「ジャパン アズ ナンバーワン」ともてはやされていました。

日本からコンサルタントを派遣してフランス人コンサルタントと協力して

日本式生産管理手法を導入していこうというわけです。

 

 私自身は経営や生産管理についてはまったくの素人でしたので

縦のものを横にしたり、横のものを縦にしたりしてお手伝いしたのですが、

個々のコンサルタントやコンサルタント会社の動きを見ていて

大事だと感じたことが2点ありました。

 

 ひとつは、「日程調整」のことです。

コンサルタントの時間の多くはアポをとること、客先との日程調整、

スケジュール相談に費やされていました。

プロジェクトを推進していくのに複数の人が関わり、複数の人を動かしていくので、

その時間調整、時間管理が大きな割合を占めているようでいた。

 

 プロジェクトは終了期限が決められていて

それをオーバーすると当然経費の持ち出しとなり、赤字になりますので、

プロジェクト全体のスケジュール管理・工程管理が最大のチェックポイントとなり

効率よく仕事を組み立てていくために、

毎日毎日の日程・アポ管理にエネルギーを割いていました。

彼らの苦労が思い出されます。

 

 ふたつめに大事に思ったのは、「書くこと」「書き残すこと」です。

コンサルタントは仕事柄、企画書やプレゼン、報告書などペーパーにして提出することが多いので、

彼らは書くことや書いたもので説明することには比較的慣れています。

会社の教育もあり、これは習慣づけられているのでしょう。

 

 その会社でやっていたことで感心したのは、

プロジェクトが終わった後にきちんと全体をまとめた報告書を作成させ

複数印刷して内部の関係者に配布し会社の図書館に保管してあることです。

この報告書は具体的な事例研究ケーススタディの資料としても貴重ですし

社内でのノウハウの蓄積と共有化にも強力なツールになっていました。

 

 また、具体的でありかつある程度抽象化された報告ですので

新しい手法の開発の出発点にもなり

宣伝広告の発想の切り口としても役に立っていたようです。

書くこと自体で書いた本人が自分の行ったプロジェクト全体を客観的に見直し

学ぶ点も多かったようです。

人に教えると自分の理解が深まるように

書いてまとめるのも自分の行ったことを今一度外から客観的に学べて役に立つようです。

 

大昔感じたことを今頃思い出しています。

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