10-047. 「インビクタス」
2010.05.16
10-047. 「インビクタス」
「インビクタス 負けざる者たち」
ぜひ見たいと思っていた映画だ。
クリント・イーストウッドが監督した、南アフリカで行われたラグビーのワールドカップの話である。
見ようと思っているうちにロードショーは終わってしまいまだ見ていない。
DVDで見ることになりそうだ。
今ここで話題にしたいのは原作の本のこと。
話題になった映画だが、原作はどんなんだろうという興味から買って読んだ。
(ジョン・カーリン著 NHK出版)
ラグビー・ワールドカップを舞台に演じられる南アフリカの政治運動、人種間の対立の融和にこのスポーツ・イベントを利用しようとするネルソン・マンデラ、・・・
本を読み進むにつれてネルソン・マンデラという人物が不思議な魅力を持っているのだということが分かってくる。彼を知る人はみんな彼の奥深さに感じ入ってしまう。政治的・思想的対立を忘れさせる・超えてしまう人間的包容力をもっているようだ。ふと、日本人では西郷隆盛という人はこんなタイプだったんだろうかなぁ、と連想した。政治に無関心な白人ラグビーマンたちとの交流はもちろんのこと、政治的反対派のアフリカーナーのリーダーの反応にもネルソン・マンデラの人間の特異性がうかがえるような気がする。(大した人物のようだ)
サッカーのワールドカップも間近になりまた南アフリカが脚光を浴びているが
これからこの国がどうなっていくのか、
人種差別は解決できる問題なのか、
いろいろ考えさせられる。