28-033 「うごくもの 動かないもの」 平成28年10月号その1
2016.10.15
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うごくもの うごかないもの
─ 人・企業・不動産 ─
平成28年 10月号 その1
まぐまぐ ID 99461 (KS)
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● 自転車・自動車・ロケット・インターネット
「うごくもの うごかないもの」
不動産の仕事をしていて「うごく」時、自動車で動いていては良くないのではないかと思うようになった。
自動車では見ていないものが多いのではないか。
見えていないものが多いのではないか。
自動車で入っていけないところ・場所・空間が多くあるのではないか。
不動産の仕事をするには自転車でうごくのが最適なのではないかと思うようになった。
地べた・地面に足をつけ、細い路地にも入って行って、気になるものが出てくればその場で立ち止まれる。
正に地に足がついた仕事ぶりと言えるのではないだろう。
自転車で行ける範囲を自分のテリトリーとしてそこで売上を立てられないといけないのではないだろうか。
緑橋から今里まで何人の人が生活し商売しているのか。
いくつ事務所があり、店舗があり、会社があるのか。
潜在的な顧客は計り知れない。
全く手付かずの状態だ。
自動車でガソリン代を使って動き回って効率よく仕事をしている気になっていたのが、ただただ魚のいない海に無駄な撒き餌をしていたのではないか。
アスファルトに遮られ、土に触れず、空回り空転しているのではないか。
地に足をつけ、土に触れ、土地の感覚を持ってこそ、不動産屋と言えるのではないか。
不動産業界だけでなくどの業界でも二極化が語られる。
自動車を飛び越えてうごくものを考えるとロケットではないか。
ロケットで不動産を求める。
遠くへ、空の世界に不動産を求めるのはどうだろうか。
ローカルからグローバルへ。
星の世界が不動産業界の視野に入ってくるのだろうか。
少なくとも既に地球上のすべての空間が不動産業界の視野の中に入っているだろう。
インターネットという網の中にすべて絡みとられているだろう。
うちの会社で作っているホームページから世界中に情報を発信しているわけだ。
うちの会社はその受信を期待して待ち受けている。
面白い時代だ。
楽しい時代だ。
どうなっていくんだろうか。
● アウシュヴィッツ 「アイヒマン・ショー」
ポーランドを旅行した時ワルシャワの街でショパンの空気を吸い昔のままに建て替えられた街並みに目を輝かせた。
ポーランドでおそらく一番美しい都市クラクフへは1日の観光コースで満喫した。
しかしうちの奥さんと私はどうしてもいけなかったところがあった。
アウシュヴィッツである。
避けてしまった。
行きたくなかった。
今回「アイヒマン・ショー」というハリウッド映画を見て色々考えさせられた。
まず我々が現在知っているおぞましいホロコーストの映像が映し出される。
それがテレビという媒体を通じて一般家庭の中に送り込まれたという事実である。
それを実現するに至るアメリカ人のプロ根性を知ることになる。
イスラエルという特殊な国の中で特別な裁判を撮影する。
撮影する監督と製作責任者プロデューサーとの対立・葛藤。
1961年という時代をマーティン・フリーマンとアンソニー・ラパリアという二人の名優が表現する。
家族・家庭思いの信念を貫くアメリカ的正義感のプロデューサー、赤狩り旋風のアメリカで反骨精神を貫くカメラマン監督。
最近ジャーナリズム関連の映画を何本か見たが、真実を追求する態度についてその真摯さに感動することが多い。
「デビルズ・ノット」「スポットライト 世紀のスコープ」
ぜひ見て欲しい映画としてお勧めしておきますが、
これらの取材活動を見ていると日本のメディアは実際どの程度の活動をしているのかと懸念を抱いてしまう。
特に組織や社会の仕組みに対する切り込みがどの程度行われているのか。
広くそして深く行われているとすれば、もっともっとそのアウトプットがあるように思われるのだが・・・
「フクシマ」についても外国からの報道が第一情報になるような感じがする。
日本の報道陣はどのように考えているのだろうか。
大本営の発表を記事にしているだけではないだろうが・・・
ジャーナリズムと戦争犯罪と個人の責任と悪の本体と・・・
放射能を命名しノーベル賞を2度受賞したマリー・キューリー夫人の不幸な祖国ポーランドという国の旅行を思い出しながら考えてしまった。
● 不思議な世界
不思議な世界、今まで知らなかった世界、想像すらできなかった世界を垣間見させてもらった。
帝国ホテルの月曜日、9月26日の1日である。
僕にとっては白昼夢と言っていい。
そのタイトルは「JJ contest」
一体なんのこっちゃ、と訳も分からなく見に行った。
主催者「岩見悠紀子」という人が中学の同窓生という話で
勲章を貰った大した人という話を聞いて全く見知らぬ人ながら
好奇心だけで入場した。
面白い! 面白い! こんなこと言うと叱られるだろうが
全くの門外漢・部外者の目には全く異形の世界、別世界、アナザー・ワールドが繰り広げられていた。
美容学校というのがあるらしい。
その美容学校の生徒たちがその技を競い合うのである。
説明書きによると
ワインディング、オールウエーブセッティング、ヘアスタイル、カット、着付、トータルファッション、チップアート、メイクといった種目があるようだ。
(わからん専門用語ばかりで、不動産屋の用語がわからんと批判されるがどこの業界も似たり寄ったりかもしれん、と安心した)
お人形相手に髪の毛を作っていく何十人という若者男女の群衆、
この熱意はなんなんだろうか。
色とりどりのウィッグの作品はこれまたすごい。
南洋の鳥を思わせる。
パチパチ写真を撮りたくなる。
競技の後午後のひと時を「十二単」の着付ショーで優雅に過ごす。
ホントに12枚重ねて着ていくんだ。
色がきれい。鮮やか。染めの技術はすごかったんだ、昔の先端技術だろう。
植物から抽出したのだろうが大変なことだ。
12枚着せるには時間がかかる。
岩見悠紀子先生も大変でした。
すごい世界、すごい宇宙。
人間って面白いなぁ。
いろんなもの、いろんなことがあるんだ。
世の中知らないことばかり。
● 不動産のお仕事
普段仕事などしないのが珍しく今日は入札物件の内覧会に八尾まで出かけた。
定刻よりだいぶ早いのにもう何組も見学者が来ていた。
よく知っている同業者も来た。
どこかで顔を見たことのあるもいた。
不動産屋独自の顔つきがあるのだろうか。
見るからに不動産屋という人もいた。
建物と周辺の写真を撮って引き上げた。
大阪市内に戻る時明らかに不動産屋という一群の人が写真を撮っている現場を走り過ぎた。
大通りに面したラブホテルの前である。
9年先2025年の万博や現在のインバウンド景気を目指してラブホテルを一般のホテルに改造しようというのだろうか。
金儲けの匂いがプンプンした。
流石である。
うちもがんばらにゃ〜 と帰り着いた。
● 「巴里カフェ」
2月に一回のペースでパリのこと、フランスのこと、異文化のことを話しあう会「巴里カフェ」を9月16日に開催しました。
8月16日から9月1日までフランスに行ってきたので実際自分の目で見たパリ ・フランスを話題に意見交換しました。
パリは安全かどうか?
バカンスはみんななにをしているのか?パリの様子はどうなっているのか?
観光客は来ているのか? どんな様子か?
パリでは同性愛者が目につきました。
出生率が高くなったと聞くがその理由は?
今回見学したオススメの博物館について写真をお見せしました。
またパリの街で行なわれているオートリブ、ヴェリーブという自由に自転車や自動車を乗って好きなところに返却できるシステムについてもお話をしました。
話題は尽きず、
ただ用意していたフォワグラとロゼワインは足りなくなりました。
大人の会話で真面目な話をする機会を作っていきたいと思っています。
最後までお付合いくださりありがとうございます
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