TEL06-6976-6194

受付時間9:00〜17:00(土日祝休み)

お問い合わせ
TOP > お知らせ > 27-011. 「うごくもの うごかないもの」 平成27年3月号「まぐまぐ」より発信

お知らせ

27-011. 「うごくもの うごかないもの」 平成27年3月号「まぐまぐ」より発信

25-011. 「うごくもの うごかないもの」平成27年3月号「まぐまぐ」より配信

 毎月15日のお騒がせ。
お時間のあるときにゆっくりご笑覧ください。

 「まぐまぐ」にご登録お願いいたします。

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
      うごくもの うごかないもの
        ─ 人・企業・不動産 ─
         平成27年 3月号
        まぐまぐ ID 99461    (KS)
 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
 第一章
 ○ カンボジア視察ツアー
 ○ 最近倉庫・工場事情
 ○ 縁、人の輪の広がり・繋がり
 ○ 税金の根拠、国家の根拠
 間奏曲
 ○ 三月の声 
 第二章
 ○ 最後にひとつ残る・・・
 ○ ワンコイン経済
 ○ 老犬ホーム
 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
◆ 第一章 

○ カンボジア視察ツアー

 『北原茂実と行く「カンボジア視察ツアー」』に参加した。
この一月の中で一番インパクトが大きかったのでその報告をさせてもらう。

 その中心人物、北原茂実氏のプロフィルを抜き書きしてみる:
脳外科医、経営者。
1953年生まれ。東京大学医学部を卒業。
1995年、東京都八王子市に北原脳神経外科病院(現・北原国際病院)を開設。
救急・手術から在宅・リハビリテーションまで一貫した医療を提供。
「世のため人のため、より良い医療をより安く」及び「日本の医療を輸出産業に育てる」の2つを経営理念として掲げ、
「医療を変える」数々の斬新な取り組みに挑戦し続けている。
医療を提供する側と受ける側の垣根を出来る限り取り払い、“市民の市民による市民のための病院”を実践している。

 著書に『あなたの仕事は「誰を」幸せにするか?』『「病院」がトヨタを越える日』『「病院」が東北を救う日』

 カンボジア国内において日本式医療施設と教育施設を設立し、医療サービスの提供と同時に同国の人材開発を行い、
最終的に同国が「医療立国」になることを目指す事業としてスタート。
2011年からは、救命救急センター開設に向けた調査に加え、
プノンペン市内での脳神経外科治療やリハビリテーションなどの臨床活動、現地医療従事者への教育支援などを実施。
2012年には、国立コサマック病院と提携。
同病院に脳神経センターの設立を行う。
また、プノンペン市内にて独自のクリニックを開設し、臨床・教育活動を継続。
設立予定の救命救急センターを核として、日本の医療産業及び各種生活産業のパッケージ輸出を促すことを目指し、
保険診療システムや人材育成システム、ITインフラ(遠隔診療、画像転送システム)の構築なども計画。

 その「視察ツアー」は2月23日から25日で、カンボジアのプノンペンで、
コマサック国立病院、救急センター建設地、日系歯科医院などを視察。
またプノンペン経済特区(PPSEZ)で進出日本企業を訪問し、特区管理会社からの詳しい説明と案内を受けた。

 北原茂実氏の講演があり、プノンペンの市街施設視察で日本のイオンモールならびにセントラルマーケットを訪問した。

 参加者は13名、様々な業種から集まったメンバーは全員高度な関心度を持って、情報交換も多く、非常に参考になった。

 特に、北原茂実氏のカンボジアにおける活動ならびに人脈の素晴らしさに驚かされた。

 医療を「総合生活産業」として捉え、世界の動きの中で日本の医療、日本の社会の仕組みの将来を考えていこうとする
氏の思考方法、理論と実践にはこれからも注目していくべきだと感じた。

○ 最近倉庫・工場事情

 弊社がよく取り扱っている倉庫工場といった事業用不動産の動きは最近かなり活発になってきている。
全般的に景気が上向いているということもあり、
さらに海外の人件費の上昇からか日本への逆戻りという現象も影響しているのかもしれない。

 いろいろお話を伺っているとネット販売を展開している会社が事業拡大で不動産ニーズを作り出しているように思える。
数年前からインターネットで直に顧客への販売を組織的に対応している会社が最近結果を出し、
倉庫や工場を増床・増築したり、借り増し・購入する傾向にある。
従前は1000や10,000単位であったのが10や100単位で対応していくのでそれに応じた組織とスペースが必要となる。
そのようなニーズに応じた不動産物件が求められるというわけである。

 業者の情報交換の集まりでは、賃貸の倉庫工場の空も少なくなって、
新築のものも完成前に入居者が決まってしまう状況だという話が出た。

○ 縁、人の輪の広がり・繋がり

 弊社の田中しんじ君が3月大安の土曜日に八尾市に事務所を開いたのでその式に参列した。
多数の出席者がいて盛大に行われた。
 つくづく、人の縁、人の輪の広がり・繋がりを感じた。

 よく、不動産は縁のものだ、という言い方をするが、
欲しいと思っても手に入るものではない。
お金を出せば買えるという商品ではない。
縁がないと不動産を自分のものにすることはできない。

 人の縁というのも、同じように不思議なものだ。
今、今日、この場所でこんなふうにご一緒するという不思議、
こんな出会いを大切にすることからわれわれ不動産業の仕事は始まると
改めて思った。

○ 税金の根拠、国家の根拠

 以前から疑問と思っていた点を書き抜いてみる。

1)なぜ国は税金を取ることができるのか。
 暴力団ではなく、国がひとびとからお金を徴収する理由を説明している理論はなになのか。
 その根拠となるものはなになのか。
2)税額を決定する基となる原理原則はなになのか。
3)なぜ人は税金を支払うのを嫌がるのか。

 『「病院」が東北を救う日』という本で北原茂美は税金についてこんなことを書いている。

「税金とは国に取られるものでもなければ、プレゼントするものでもありません。
 民主主義国家における税金とは、国に対する「出資」だというのが私の意見です。
 ・・・
 自分が出資したお金を、政治家や官僚がどう使っているのか、
 そしてしっかりと利益をあげて、国民に「幸せという配当」を出しているのか。」(p.65)

 国民=納税者=出資者=国を成立させているもの。
 こういった視点から税金の使い方や社会制度を見ていかなければならないのでしょう。

 税金について本を読んで知ったこと:
1)税金は取れるところから取る、というのが原則・鉄則で、
  それ以外に課税対象を決定する法則・理論はないらしいということ。
2)税金はあくまで自分が申告して納税するのが原則のはずだが、納税者が意識を高めることを危惧して、
  税金に関する知識や情報を周知することを税務署は意識的に行っていないのかもしれない。
3)徴収コストや手間・面倒を軽減する方法をうまく使っているようだ。
  消費税もその一つだろうが、源泉徴収制度もそうらしい。
4)戦前は税金が課せられることがなかったサラリーマンの給料に課税されるようになったのは戦時中のことだそうだ。
  会社がその利益から税金を払っているので、社員が税金を払うということは税金の二重取りになるという論理だ。
  ところが戦争で戦時特別税として、会社に銘じて「源泉徴収」という天引き制度を取り入れたという。
   (「元国税調査官が明かす金を取る技術」p158)
5)消費税については戻し税でトヨタをはじめ輸出大企業が恩恵をこうむっているようだ。

 専門家のご意見を伺いたいものだ。

 いずれにせよ、国民・市民が喜んで税金を払える制度と使い方をしてほしいものだ。

 もう一つ最近特に考えること、それは「国家とはなにか」ということだ。
「イスラム国」の登場によって生死を決する問いかけになっている。

 「昌平塾」という高校の先輩の私塾で毎月中国3000年の歴史を勉強しているが、
中国の歴史は、国と国との覇権争い、王と王との戦争ばかりである。
歴史とはその連続のようだ。
どこの国でも、国を治める・統治するということは、戦争をするということのようだ。
力によって、武力・暴力によってかろうじて世の中が成立しているのだろうか。

 市民は、国民は、そのような圧倒的力に対してどのように抵抗できるのだろうか。
どのように抵抗するのがいいのだろうか。

◆ 間奏曲

   三月の声を聞くか聞かないかの時期、
  日本は、河内の国、高安の里、玉串川の流れるあたり、
  ある朝夫婦が会話した。

  「今朝今年初めて鶯のなくが聞こえたよ」
  嬉しそうにそして誇らしげに年老いた夫が愛する妻に語りかけた。
 「ああ、そうですね。あの鶯二日前にはもうお目覚めでしたよ」
  やさしく奥さんこだまする。
 
  (わが伴侶を出し抜くのは至難の業だ。
  なんとか彼女より早く大地の胎内から春の芽が動き出すのを感じてやろう)

    
◆ 第二章

○ 最後にひとつ残る

 ゲーム「キャンディ・クラッシュ」にはまっている人は多いのではないか。
このゲームあまりにうまくできていて、いつまでもはまり込み中断できなくて困る。
そして、いつも一つだけ残って失敗することになる。

 確かに建て売り屋さんも嘆いていた:
どうしても現場で一軒だけ売れ残ってしまう。
最後の一軒を売りさばくのが難しい。
マンション販売会社も同じことを言う:
最後の一軒が売れなくては赤字になってしまう。

 レストランか料理屋で皿の上一品だけ取り残された「遠慮のかたまり」のようだ。

 残す方の心理的動きは理解できる。

 反対に、ひとつ寂しく残された方の立場はどうだろうか。
みんなあっちについてしまって、こちらには誰もいなくなってしまったら・・・
ひとりだけ取り残されてしまったら・・・

 あくまで反対できるだろうか。
一人だけでも頑張るだろうか。
最後まで抵抗するだろうか、
それともみんなと一緒にあっちに行こうとするだろうか。

 自分ひとりで何ができるだろうか。
ひとりだけで何ができるだろうか。

 しかし大きな事業もだれか一人の人が始めたものだ。
始めた時はひとりきりだっただろう。
独裁者はすべてひとりだ。
大きな事業もひとりの人間によってなされてきた。
そしてその一人がいなくなってすべてが崩れてしまうことも多い。

 自分はその一人になれるだろうか。
最後の一人になって立ち続けることができるだろうか。

 ・・・はなはだ自信がない。

○ ワンコイン経済

 賃貸マンションで自転車一台500円の駐輪代を徴収していたが
高いのではないかと検討した。
一家2台3台となり1000円1500円は毎月の家計に響く。
500円あれば結構おいしい昼食が取れる。

 ワンコイン500円玉は今の世の中使い甲斐のある単位である。
 お札ではないが500円玉はデフレ経済の象徴だ。

 そのワンコイン500円を使っての企画を考えた。
「不動産有料(!)ワンコイン相談室」である。
みなさんいかがでしょうか。

 まず、なんでも無料無料という風潮に対する抵抗がある。
すべてのものには値打ちがあるのに、
無料と銘打ち無料にすることによりものの値打ちを下げているのではないかという反省がある。

 特に情報やノウハウといった無形のものに対価を払う気持ちがないのは嘆かわしい。
そういった情報やノウハウを獲得するためにどれだけの投資がなされてきたか、努力がなされてきたか、
それに対する正当な評価をすべきだと主張したい。

 相談しようとする内容が500円にも値しないのであれば当然相談は成立しないだろう。
30分でも1時間でも相談に値することであれば、500円という金額は極めて廉価だと思うのだが、
いかがでしょうか。

 安い方がいい、安けりゃいい、そんな発想を打ち破りたい。
 そして、情報や知識、ノウハウを正当に評価する社会にしたい。

 この企画について具体的に進めて後日報告します。

○ 「老犬ホーム」

 愛するペットの高齢化が進み、飼い主はいろんな悩みを抱えている。
自分自身の高齢化も鑑み、犬や猫の将来や病気のことなど不安材料が多く出てくるが、
それに対応するような体制は取れていないのが現状だ。

 飼い主が世話をしきれなくなって放り出されたペットは市町村の施設で処分される運命だ。
老齢ペット(犬や猫)向きの施設が東大阪に開設され、「老犬ホーム」と命名されているというので見学した。

 人間とペットが共生出来る社会を実現しようという理想に向かう姿勢にも感銘を受けたので、
なにかお手伝いをしたいと考えている。
 広いドッグランもあり、生駒の山の自然に恵まれた環境も魅力的なので、
一度現地での見学会を兼ね弊社で行っている異業種交流会を計画したいと考えている。

 できるだけ早い機会に提案したい。

 なお「老犬ホーム」のホームページは以下の通り:
http://www.inariyama-roukenhome.com

 事務所にパンフレットを置いているので、ご関心のある方にはご紹介できます。

◎うごくもの うごかないもの -人・企業・不動産-
  のバックナンバー・配信停止はこちら
http://archive.mag2.com/0000099461/index.html

◎うごくもの うごかないもの -人・企業・不動産-
  のバックナンバー・配信停止はこちら
http://archive.mag2.com/0000099461/index.html

 

最近投稿された記事

月別アーカイブ