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お知らせ

26-029. メルマガ「うごくもの うごかないもの」 平成26年5月号 配信

26-029. メルマガ「うごくもの うごかないもの」 平成26年5月号 配信

 

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      うごくもの うごかないもの

        ー人・企業・不動産ー

         平成26年 5月号

        まぐまぐ ID 99461

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   第一部 

 

 ○ 当事者意識

 ○ ゾンビーとサラリーマン

 

 ○ 最近の賃貸マンション事情

 

 ○ 対等の関係、パートナーという考え方

 ○ 第二十一回 杉の実サロン異業種交遊会 

     「フランス・リヨン市のラ・コンフリュアンス都市計画」

 

  第二部

 

 

 ○ 「悪」「暴力」

 ○ グレイ・ゾーン 

 ○ 毎朝の切腹

 ○ 「驚くべき日本語」

 ○ グローバル? 国際的?

 ○ 「母の日」

 ○ 映画 DVD 

 

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  第一部

 

 ○ 当事者意識

 

 

  仕事に対する取り組みで一番大切なのは「当事者意識」ではないか。

 

そんなことを考えるきっかけを与えてもらったのは、ある法律事務所の交流会で聞いた弁護士先生のお話しである。

 

 

 

 テーマは契約についてで、非常に基本的なことから始まったが、

 

「目からウロコ」のような内容が次から次に出てきた。

 

本当に基本的な認識・勉強は大切だと痛感した。

 

 

 

 その一つに「当事者」ということがある。

 

契約は当事者二者の間で結ばれる約束事である、という極めて簡単に見えることなのだが、

 

当事者が誰であるかというまずその第一歩からきちんと把握しているかということになると・・・

 

 

 

 契約はその度内容が変わってくるはずだが、

 

われわれはどこでも使われている、どんな状況でも対応できる汎用型の契約フォーマットを使用することが普通である。

 

しかし、個々の契約は、誰のための契約なのか、何のための契約なのか、

 

そこを明確に意識しなければならない。

 

 

 

 こんな当たり前のこと・・・

 

ところが実際にはなかなか行われていないことである。

 

 

 

 われわれが契約をする場合、契約の当事者として、必ずどちらか一方に位置するはずなので、

 

その立場から契約を見、作成しなければならない。

 

曖昧な宙に浮いた立ち位置で物事に携わる訳にはいかない。

 

 

 

 こんなことを考えていると、あらゆることについて「当事者意識」をもって接することの重要性に思い至った。

 

TVなどでコメンテーターがいろんな意見をある意味無責任に発言する。

 

なんとなく分かったようなことを、正論めいたことをいう。

 

発言のための発言。

 

なにかかっこよく見せるために発言している場合がある。

 

こういった自分自身の行動を巻き込まない発言は、なんとなく鼻につく。

 

 

 

 囲碁の場合、実際に戦っている対局者と外から見ている解説者とは全く違うようだ。

 

同じプロでも実戦の対局者の思考密度は比較にならないようだ。

 

 

 

 われわれの仕事の場合も、

 

最初からあーでもないこーでもないといった自分の問題として考えていない発言や

 

最初からできないことばかり引き合いに出して言い訳・逃げ道を言うのは

 

自分自身にこのような「当事者意識」がないからではないだろうか。

 

 

 

 自分の会社や上司の悪口を平気で言う人や責任を自分で引き受けようとしない人に出会うと、

 

そりゃ違うやろ、と言いたくなるが、そんな人たちの「当事者意識」の欠如が嫌なのだと今更ながら気がついた。

 

 

 

 

 

 ○ ゾンビーとサラリーマン

 

 

 

 会社にぶら下がって辛うじて労働時間を消化するだけで給料をもらっているサラリーマンを

 

ゾンビーに例えて語る評者がいる。

 

自分が会社を代表しているとか、仕事を自分の問題として行うのでなく

 

おもむくまま、なんとなく支持されるまま、

 

上記にあったような「当事者意識」欠如の働き方をするサラリーマンのことなのだろう。

 

 

 

 ご存知のように、ゾンビーは身近の人間に噛み付き、

 

噛み付かれた人間は死んでしまうがゾンビーとなって蘇生する。

 

このようにゾンビー仲間を無限に増やしていく。

 

もう死んでいるので殺すことはできない。

 

 

 

 このような敵に対してどのような抵抗の手段があるか。

 

どのように対処すればいいのか。

 

 

 

 腐ったリンゴが一つあると隣のリンゴが腐り、その箱すべてのリンゴが腐ってくる。

 

会社でもゾンビー・サラリーマンがすぐに増殖すると恐れて対処しようとする。

 

 

 

 ゾンビーをやっつける方法、これを真剣に研究した名著がある。

 

マックス・ブルックスが書いた世界的名著(200万部出版のベストセラー)「全人類必携」の「ゾンビサバイバルガイド」がそれである。

 

この著者の「ワールドウオーZ」はブラット・ピット主演で最近上映されたのでご存知の方も多かろう。

 

さて、このほんの中には単に対ゾンビー戦争に生き残るための実践的なアドバイスだけでなく

 

いろいろな場面での選択の基準を教えてくれる。

 

いわく、多くの人がやるようにしていては救われない。

 

困難な道を選んでこそ救われる。

 

などなど。

 

 

 

 その「ゾンビーサバイバルガイド」の原本英語版では「ゾンビーの攻撃から生き残るためのトップ・テン・レッスン」が書かれている。

 

3番目レッスンとして強調されているのは「あなた自身の頭を使いなさい」ということ。

 

人間の頭を使って、そして彼らの頭を切り離しなさい、と書かれている。

 

ゾンビーの動きをストップするには、頭を切り離さなければならないということである。

 

 

 

 こちらが噛み付かれてゾンビーになっても困るし、

 

周りがゾンビーだらけになってもこれまた困る。

 

企業がゾンビーから身を守るのは首切りしか方法がないのだろうか。

 

 

 

 教育は?研修は?

 

人は変わるのだろうか。

 

ゾンビーは人間になるのだろうか。

 

よく自問するいまだに答えの出ない問である。

 

 

 

 もうちょっとポジティブに考えよう。

 

病気が伝染するとすれば元気も伝染するはずだ。

 

元気を出している振りをすれば

 

それが空元気であったとしても周りを元気に賑やかにするのではないか。

 

 

 

 

 ○ 最近の賃貸マンション事情

 

 

 空き室が多くなっている賃貸マンションが増えている。

少子高齢化で入居者が減っている。

なんとか入居者を確保しなければならない。

4月の新年度の移動は終わってしまったが、空いている部屋はやはりどうしても埋めていかねばならない。

待っていれば貸してくださいと賃貸人が頼みに来る時代は終わった。

大家が一生懸命入居者に入っていただくように努力しなければならない。

管理会社はそのあたりよくわかっているのだが、大家さんの中にはまだなかなか認識が切り替わっていない人もいる。

 

 まずマンションの現地まで入居候補者を連れてきてもらわねばならない。

決まりそうでないマンションはまず仲介業者から振り向いてもらえない。

そして案内する手間が最小限でないといけない。

部屋の中に入る鍵は現地で手に入らなければならない。

わざわざ鍵を取りに行ったり手配しないといけないようでは案内にいたらない。

 

 どの市町村もゴミの分別には神経を尖らしている。

勝手に放り出すわけにいかない。

どんなワンルームに住んでいても部屋の中にゴミを分別しておかねばならない。

ゴミ処理をうまくできないマンションは建物自体が汚れ住民に嫌われ入居者が逃げ出してしまう。

ゴミ置き場を特別に作るなり、毎日回収するなり、何らかの手を打たないと匂いや汚れで苦情が押し寄せる。

 

 最近の傾向では若者を中心に自転車置き場を重要なチェックポイントにしているらしい。

自動車離れ、そして街中や自然の中での自転車愛用が増えているそうだ。

駅の近くに放棄するようなチャリンコではなく、乗っている自転車はなかなかお値段の張るものだという。

一台15万円とか部品だけで何万円とするらしい。

盗まれないできちんと保管される場所があるかどうか、マンションを借りる時の重要な判断基準になるらしい。

 

 ニーズの変化にきちんと対応していかないと置いていかれる。

大家商売といえども楽なものではない。

 

 

 ○ 対等の関係、パートナーという考え方

 

 賃貸マンションなど資産を持っている人は、やはりどこか自分がオーナーなのだ、という意識があるようだ。

仲介業者・管理会社からオーナーへの希望事項として述べられたのは

パートナーとして付き合って欲しいということであった。

同じビジネスパートナーとして、持ちつ持たれつ、同じ目線で話して欲しいということであった。

 

 上下(うえした)の関係でなく横の関係で考えて欲しいということであった。

お互い情報や考え方を共有すればするほど良いアイディアが出てきて

また早く反応していけるという。

 

 日本の場合対等の関係は難しい。

どうしても上下関係になってしまう。

下請けの問題、「お客様は神様です」意識、大企業と中小企業の関係、お上と民間との関係、金融機関と借り手の問題、

どこか片方が卑屈になっている。

 

 パートナーという考え方、対立した議論を通じて、

持ちつ持たれつの関係を維持していこうとする行き方がなかなか実践されていない。

 

 今回、事業主など借り手に対して従来金融機関が行っていたような無限な個人保証は規制されたようだ。

これまでの金融機関の態度は、

物的な保証に合わせて人的な保証まで二重三重にも身を守ろうとして

自分たちの上手の地位を乱用しているとしか思えない。

 

 あらゆる場面で対等な話し合いが行われ、対等な関係が維持されるように明確な意識し、

自尊心を持って、自分の行っていることに誇りを持って、行動しなければならない。

 

 

 ○ 第二十一回 杉の実サロン異業種交遊会 

     「フランス・リヨン市のラ・コンフリュアンス都市計画」

 

 再生エネルギーを中心に自然との共生を建築にも生かし、地域をエコ的にコントロールしようという試みがフランスのリヨン市で行われている。

 そのスマートコミュニティの具体的な実現の話をしてもらいます。

日本とフランスとの協力についても聞けることでしょう。

(東芝などが頑張っているようです)

 

 スピーカーは イブリン・ルクレル教授 (リヨン大学、関西学院大学)

  日時 平成26627日(金) 15:00-18:00 (受付開始 14:30

  場所 杉浦実業第三ビル2階会議室

      大阪市東成区中本3-6-11

       06-6976-6194

    参加費 3000

 

 ルクレル先生はパリ大学で日本語を勉強し、早稲田大学に留学して、以来日本企業について研究されています。

もちろん日本語はぺらぺら、今回も日本語で全部説明してくれます。

 ご期待下さい。

 

 

 

          第二部

 

 ○ 「悪」「暴力」

 

 「悪」とか「暴力」について最近よく考える。

世界中で紛争が起こっていて「暴力」「武力」「軍事力」が行使される映像を毎日目にするからだ。

 

 そんなコンテクストのなかでたまたま見た映画「十三人の刺客」で

こんなことを感じた。

 

 この映画は2010年製作、原作(原案)は池宮彰一郎。

 

 すごい映画だが、一番印象に残るのは稲垣吾郎扮する将軍の弟の絶対君主のとことん絶対悪・絶対暴力のことである。

稲垣吾郎は別の次元を生きている怪物を気持ち悪く演じきっている、まさに怪演である。

狂気の目つきがいい。

平和の時代に生きられなくて、戦いモードの生き方を実践する。

 

 このように狂気と権力が結びついたとき、これに対抗するにはどのようにすればいいのだろうか。

権力を背景にそれに従う多数に歯向って勝ち目のなさそうな戦いを戦うにはどうすればいいのだろうか。

力には力を、暴力には暴力を、と同じ次元で戦いを挑むしか方法はないのだろうか。

身を潜めて少しずつ抵抗するのが最高の方法なのだろうか。

 

 戦争と平和という二つのモードはいつでも移行が可能なのかもしれない。

いつでも引っ繰り返るような脆弱なものかもしれない。

平和の中に常に「悪」「暴力」が潜んでいて、ああ退屈な世の中だ、と刺激を求めているのかもしれない。

 

 出来ること、ささやかなことだがやってみようかなと考えたことは、

常に小さくても抵抗すること、反対すること、他者の意見や考えに臆せずこちらの考えを述べること。

こんなことが良いことではないかと思うに至った。

これは「悪」や「暴力」が大きく膨張しないために若干の効果があるかもしれない。

それはちゃうやろ、とどんな場面でも、面倒でも、言い続けるのは

全体の空気抜きなり、一方方向への突進へのブレーキとして、

若干の効果があるかもしれない。・・・?

 

 暴力問題、特に男女の関係での問題点を考えさせられたのは 

「告発の行方」という映画である。

いわゆるレイプ問題である。

 

 「NO」 を無視して力(それを暴力というのだろうか)を行使する男、

それが女に対してであろうと無力な人間に対してであろうと、

そのような力に踏みにじられた時にいかにして抵抗するか、またいかにして毅然と戦うことができるか。

ジョディ・フォスターは生き生きした生身の人間像を作り出して好演している。

 

 群れの中に紛れて、けしかけ、はやし立てるのでなく、

結局独り立ちして動くのは決心した自分だけということになる。

NO」と言うことの意味、相手が「NO」と言う時の意味、

わずかな「NO」にも気をつけて、その「NO」をすくい上げていくことで

ハラスメントといった力の行使も防げるかもしれない。

 

 

 ○ グレイ・ゾーン

 

 国境紛争がいろんなところで起こっている。

解決策はないのか。

 

 国境があるために問題が起こる。

国境が接しているから問題が起こる。

明確な境界を求めるために戦争が起こる。

 

 緩衝地帯・中立地帯を設定することが必要なのではないか。

両者に属しない地域で両者とも二属する地域、それを「グレイ・ゾーン」と名付けよう。

 

 こちらはワタシ、あちらはアナタ。

両者が接してぶつかって、「ガチンコ勝負」をしないようにするのは・・・

 

 大人の付き合いでは普通にやっていることなのではないか。

大人の対応では、社会的礼儀を守って、「まあ、まあ、まあ」と

曖昧さでいく。

イイカゲンで行く。

 

 あっちとこっちとギチギチでなく、「遊び」の部分を設定する。

 

 発想の出発点として、こんな第三の道を求めて行くことはできないものだろうか。

みんな「クソ真面目」すぎるのではないか。

「遊び」がなさすぎるのではないか。

「いい加減に」やらんといかんのと違うか。

 

 白黒付けるのだけが解決策やない。

 

 

 ○ 毎朝の切腹

 

 こつこつ こつこつ 骨粗鬆症

 わたしの骨は カスカスで

 このままでは 困ります

 

 どうも骨がカスカスで支えになってないらしい。

従来は骨の劣化を防ぐ薬しかなかったのが、

骨を増強する・強化するという画期的なものがあるという。

その名も「フォルテオ」という薬で、

骨強化特別月間とばかりに

その処方箋をもらった。

 

 毎日自分で皮下注射をするのだ。

長く続けるのが良くないためなのか、

長つ続けても効果がないということなのか、

2年間を限度として行うらしい。

 

 そのためわたしの朝は切腹の儀式から始まる破目になった。

双肌を脱ぎ、上半身裸になる。

へそを中心に毎日左右交互に注射するよう教えられる。

注射針を毎回取り替える。

まず注射器の差し込み口をアルコール綿で消毒する。

次には注射するべき箇所をアルコール綿で消毒する。

 

 冷たい。

やわらかい腹に針を突き刺す。

静かにゆっくりと刺して、その後薬を注射する。

最後まで注入してから5秒数える。

下ばらに刺した針をゆっくりと抜き、注射器から針の部分を取り外す。

これでオペレーション一式は終わりである。

 

 痛いわけではない。

しかし奇妙な感じだ。

毎朝切腹の練習をしている気分だ。

 

 ここと注射器を刺す箇所を決める。

これが刀で腹に切り込んでいくとすれば・・・

ああ、想像するだに恐ろしい。

腹をなでなでしながら、「さぞ痛かろう」と独り言ちする。

切腹するつもりなど、自殺するつもりなど、さらさらないが、

自分の力で自分のお腹を割いて自分を殺すなんて・・・

到底できそうにない。

痛いだろうに。

無理やりやらされたら、痛い、痛い、と泣き叫んでしまうだろう。

 

 フォルテオ注射では切腹の予行演習にはならないようだ。

骨は強くなるかもしれないが、どうも気は弱くなるようだ。

いやもともと弱いのに強くする薬はないようだ。

 

 切腹ってそんなにカッコよく簡単にできるものだろうか。

三島由紀夫に聞くわけにもいかないし・・・

 

 

 ○ 「驚くべき日本語」

 

 ハーバード大学でロシア文学を勉強し、

ポーランドとフランスに留学し、四十数年日本に住んでいる作者が、

言語の本質を考察しわかりやすくそして明快に説く。

人間にとっての言語の本質から言語の多様性、言語の持つ様々な側面を教え、

日本語の持っているおもしろさと可能性を例証する。

 

 日本人は得てして日本語が特殊・特別だと思い込んでいるが、

それがとんでもない思い込みであることを指摘する。

 

 「日本人が外国語を理解して話すことができるなら、

外国人もまた日本語を話し、日本を理解することができるはずです」

と、当然のことを語る。

 

 「いったいどうすれば、子どもたちの視野を広げて、

世界中のさまざまな人たち、彼らの風習や行動様式、多様な表現の世界などに

目を向けられる人間に育てることができるのでしょうか?」という問には

 

 「まずはじめに、自分たちの言語である日本語が、

人間同士の意思疎通の単なる一つの方法に他ならないということを理解させることです。

日本人が外国語を理解して話すことができるなら、

外国人もまた日本語を話し、日本を理解することができるはずです」と答える。

 

 我々は日本語のことをよく知っているのだろうか。

他の言語と比較してどのような言語なのか、きちんと位置づけして教えられたことがあるだろうか。

 

 オノマトペについても他の言語においてどのように使用されているのか

この本において初めて知ることになった。

 

 日本語が「膠着性」を持った言語だと言葉では聞いたことはあったが、

それが実際どういうことなのか、他の言語との比較においてどういうことなのか、どういう意味なのか、

不勉強で知らなっかし、学校で教えられたこともなかった。

 

 誠に稀有な本だと思う。

全世界の人に読んでもらいたいが、まず日本人全ての人にとって必読の書である。

最大級の賛辞を持ってお薦めしたい。

 

 

 ○ グローバル? 国際的?

 

 現代の国際社会を考えていく上で読んでおく価値がある本として二冊あげたい。

 

 ひとつは 「小説 外務省 尖閣問題の正体」 孫崎享著で

もう一つは 「タックスヘイヴン」 橘玲著 である。

 

 前者は、ノンフィクション・ノベルという位置づけになっている。

ノンフィクションとして公表するには差し障りがあるのだろう。

小説の体裁を整えて言いにくいことをはっきりと書いている。

 

 政治家を潰すためのいろんな仕掛けが暴かれる。

メディアがいかに動いて鳩山由紀夫壊しを行ったかが書かれる。

 

 マスメディアがあるタイミングで報道するスキャンダルやゴシップについては

よく注意して取り扱わないといけないことがわかる。

あるとき集中的にある人を攻撃する、

批判するのでなく全ての人格を否定するような報道が行われる。

 

 特に女性問題が取り上げられ、

そのためその人の政治的信念や考え方が真剣に取り扱われることなく、葬られる。

フランスの大統領ミッテランが女性問題について問われた時に

「エ・アロール! (それがどうしたの!)」というように答えたが、

そんな風に終わってしまえる政治家は日本やアメリカにはいない。

 

 日本のマスメデイアは「官僚機構の一部と化した」と批判されている。

一部の勢力の道具として使われていると見なされている。

日本のメディアの情報、あるいは情報操作、アメリカからの圧力などを考えるには、

一度は目を通しておく価値がある。

 

 現代の世界はまさに国際的であり、国際的に金融が動き回っているらしいことは、

新聞雑誌TVなどから垣間見ることができるが、

この「タックスヘイヴン」 橘玲著は、実務レベルで国際金融がどのように成り立っているか、

どのような抜け道が利用されているのか、具体的に世界中を案内してくれる。

ある意味、現在の国際問題すべてを鳥瞰してくれる。

冒険小説のようにわかりやすい全般解説である。

 

 中心はマネーロンダリーのお話で、ヤクザのお金、政治家絡みのはなしなどワクワクする。

 

 個人的には先月行ってきたシンガポールのことが詳しく出てくるので堪えられない。

 

 お金が世界中動き回っているさまが覗える。

(なんとかこちらに回ってこないものか)

 

 こんな時代、税務署も警察もなかなか大変だ。

いくら追いかけても追いかけても悪知恵は先へ先へと逃げていくだろう。

 

 

  ○ 「母の日」

 

 今まで母の日だからといって私自身はなにもしなかった。

今年は珍しく私自身の母親への感謝と思い出を込めてカーネーションを買った。

 

 「私自身の母親」への感謝、とわざわざ書いたのは、

どうもこの頃自分の奥さんに対する態度・気持ちが母親に対するようになっているのを

反省する気持ちからでもある。

 

 私の子供たちの母親は私の母親ではない、

私の妻は伴侶・配偶者・パートナーであって、決して母親ではない。

そんな自戒の念を込めて、我が亡き母親にカーネーションを捧げた。

 

 

    ○ 映画 DVD

 

☆ ☆ ☆   白鯨

☆ ☆ ☆   告発の行方

☆ ☆ ☆   ハンガーゲーム2

☆ ☆ ☆   十三人の刺客

☆ ☆ ☆   そして父になる

☆ ☆ ☆   42  第二次世界大戦が終わった時期にはアメリカのメジャーリーグには黒人選手がいなかったそうな。

              黒人で初めて大リーグで活躍したジャッキー・ロビンソンの実話

 ☆ ☆     オン・ザ・ロード

 ☆ ☆     コンティキ 筏(いかだ)船ペルーから南太平洋まで8kmの航海

 ☆ ☆     突然みんなが恋しくて

 ☆ ☆     Π(パイ) 囲碁が出てくる 1997年製作のアメリカ映画 ☆ ☆      ラルゴウィンチ

 ☆ ☆      コンドル

 ☆ ☆      真夜中の銃声

 ☆ ☆      delicatessen

 

  ☆      ”テン”

   

 ◎うごくもの うごかないもの 人・企業・不動産

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