26-024. メルマガ「うごくもの うごかないもの」 4月号 配信
2014.04.15
26-024. メルマガ「うごくもの うごかないもの」 4月号 配信
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うごくもの うごかないもの
ー人・企業・不動産ー
平成26年 4月号
まぐまぐ ID 99461
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第一部
○ シンガポール・香港研修旅行
○ 原状回復
○ コミュニケーション と シェア
○ 第二十一回 杉の実サロン異業種交遊会
「フランス・リヨン市のラ・コンフリュアンス都市計画」
第二部
○ hoard, hoarder
○ Captain Pillips
○ 映画「レッド・ドーン」
○ 誕生日
○ 美 動作 完成 肉体 楽しみ
○ 映画 DVD
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第一部
○ シンガポール・香港研修旅行
弊社はトランクルームで「押入れ産業」のフランチャイズに加盟しているが、
その業界のアジアの大会が香港で開催されたので社長と二人でその研修団体旅行に参加しました。
いろいろ勉強になり刺激を受けたのでそのことを少し書いてみます。
ビル内に間仕切りをするタイプの収納スペース・トランクルームで、英語では self storage と呼んでいるものです。
自分でものを運び込み保管・管理するものです。
香港では三軒、シンガポールで一軒見せてもらいました。
いずれも大きな規模でやっていて将来性のある事業として野心的に取り組んでいる様子が伺えました。
香港には高層ビルが林立している。
トランクルームを訪問した時に面白い話を聞いた。
香港で最初に行った高層の倉庫の建物でのこと。
35階か36階か上までエレベーターで連れて行かれた。
むー、4階のボタンがない。
「4階は嫌がられるのでこの建物には4階はありません。
14階もありません。」
納得。
「あれ!?
16階もありませんね。」
「16階は風が通る階になっています。
香港は台風など風が強いので高層ビルの中間層に風が通り抜ける階を作っています。
このビルではそれが14階です。
ほかの高層ビルをご覧になってもそういった階があるのがわかりますよ」
そんな吹き抜け階がないと香港の高層ビルはポキンと折れてしまうのだろうか。
香港の設計事務所はどんな計算式を使って建物の耐荷重を計算するのだろうか。
興味津々。
この話には「香港かぜ」という題をつけられるのではないでしょうか。
またこの集まりには香港、シンガポール、中国だけでなく、
インドやオーストラリア、カナダ、フランスといった国からも参加してこれからの発展の抱負を語っていました。
日本からの参加企業もありましたが、他の諸外国に比べると元気がないような感じです。
このような国際会議・国際行事になるとどうしても英語でコミュニケーションをとらないといけません。
英語をもっと勉強しないといけないなと痛感しました。
昔に比べると外国語に接する機会は格段に増えていますし、勉強しようとすればいくらでもできます。
特にシンガポールで感じたのですが、いろんな教育機関の宣伝広告が街で目に付きました。
言葉だけでなくあらゆる分野、あらゆるレベルでの勉強が要求されているようです。
教育の分野においても国際競争が熾烈に行われているようです。
日本企業 Yusen Logistics へもフランスのビジネススクール ESSEC が訪問していました。
経済活動はただ単に経済活動に限定されるのでなく、
情報や教育と密接にリンクし、世界的な競争にさらされているのが実感出来る。
シンガポールは国際金融センターの地位を誇っているようだ。
また街中商売の匂いがプンプンする。
街中広告・宣伝が繰り広げられている。
すべてのものがビジネスに使われている感じだ。
その最たるものがタクシーだ。
街を走る車体全体に、企業や商品の広告が描かれている。
チンドン屋が走り回っている感じだ。
消費者、購買者の潜在意識にすり込む効果は膨大なものだろう。
日本企業では三菱電気とダイキンがダントツに多い。
タクシーの運転手にタクシー業界の話を聞く機会があった。
彼は友人と二人でタクシー会社からレンタルし、一日いくらという風に会社に支払うらしい。
あとは全くのフリーランサーのようで、家庭中心の仕事時間を自分で組んで友人と一台のタクシーをシェアーして働いているそうだ。
この走る広告塔タクシーは大阪のタクシー業界に導入することはできないのだろうか。
会社にとって有力な売上源になると思うのだが・・・
日本の日常から離れていろいろ発送の転換のきっかけにもなる機会を与えられ非常に有益な一週間の旅行でした。
○ 原状回復
この頃「原状回復」を念仏のように唱えて毎日実行している。
「原状回復」というのは不動産業界ではよく問題になる用語で、
マンションなどを借りた人が出て行く時に損耗や毀損を元に戻さないといけないのだが、
通常の使用での損耗などの修繕費は賃料に含まれるものとして、借りた当時の状態に戻すのではないとされている。
このあたりで見解の相違も現れ、紛争の種になる。
ただ今ここで言っている「原状回復」というのはもっと基本的な意味で「元の状態、原初の状態に戻す」ことを言っているので、
具体的にやっているのは、毎日帰宅するとカバンの中身を全て出し一旦片付けるということ。
そして翌日必要なものは必要なものだけ入れるということです。
こうするとすべてのものにあるべき場所が与えられます。
そしてカバンの中には必要なものが、必要なものだけが入れられます。
一日の行動がはっきりします。
予定・計画が明確になります。
カバンから全部出すときは快感を覚えます。
ああ、これで一日が終わった!
その日のうちにその日のことを終えること、その実行のように思えます。
○ コミュニケーション と シェア
香港とシンガポールでわけがわからないながらも、一生懸命英語を聞いて頭を痛めていました。
あるオーストラリア人のスピーカーの話の中で、コミュニケーションというのはシェアすることであると言っていた(ように思う、間違えていなければ・・・)。
私は、こちらの考えていることをどうすればうまく伝えられるのか、どうすれば理解してもらえるのか、そんなことを常常考えて、
また人にもうまく伝えるようにして欲しい、人にうまくアピールして欲しいと要求している。
コミュニケーションということを考えると、
こちらの持っているものをあちら、相手に伝えようとすることだと考えていた。
こちらの持っているものをいかにしてあちらに移し替えるか、こちらのものを受け継いでもらうか、そんなイメージでいた。
だからいかにうまく相手にアピールするか、わかりやすく表現するか、それが重要だと思っていた。
ところがそうではなくて、コミュニケーションというのは私と相手の二人の共同の協力のオペレーションだと気づかされた。
二人のあいだにあるものを二人して同じように認識するのがコミュニケーションなのだというのである。
二人のあいだにあるものをシェアすること、それがコミュニケーションなのだ。
二人のあいだには同じものが存在しているのだ。
それをシェアすればいい。
いいことに気づかされた。
○ 第二十一回 杉の実サロン異業種交遊会
「フランス・リヨン市のラ・コンフリュアンス都市計画」
再生エネルギーを中心に自然との共生を建築にも生かし、地域をエコ的にコントロールしようという試みがフランスのリヨン市で行われている。
そのスマートコミュニティの具体的な実現の話。日本とフランスとの協力。
スピーカー イブリン・ルクレル教授 (リヨン大学、関西学院大学)
日時 平成26年6月27日(金) 15:00-18:00 (受付開始 14:30)
場所 杉浦実業第三ビル2階会議室
大阪市東成区中本3-6-11
06-6976-6194
参加費 3000円
第二部
○ hoard, hoarder
テレビを見ていてこんな英語を覚えました。
4月初旬にBSでアメリカのABCのニュース報道の中で話題になったものです。
辞書を引くと hoard 蓄える、買いだめする。
アメリカでも家の中にものが乱雑に散らばっていて整理できずゴミ屋敷になっていて、
火事の危険など近所から迷惑がられている家があるようだ。
そういう人を hoarder というらしい。
捨てられない、整理できない。
日本でもよく聞く話です。
アメリカの市役所のお役人もいい解決策がなくて苦労しているということだが、
ニュースで取り上げられていたのは、ゴミの山を処理してしまうのでなく、
hoarder にまず compassion 共感して同じ視点で物事を見ていくことからはじめるらしい。
本人が整理整頓をしていくように、捨てていけるように、一緒に対処していこうということらしい。
心の持ち方にまで踏み込んでいかないと問題は解決しそうにないということなのでしょう。
問題の根本まで遡って解決しないとまたすぐに「元の木阿弥」リバウンド というのはどんな分野でもあることです。
人のやることは複雑な動きを持ったものですねえ。
○ Captain Pillips
飛行機の中で映画を観るのが楽しみだ。
香港からシンガポールへのフライトでは前から見たかった CAPTAIN PHILLIPS を観た。
トム・ハンクス主演で、アメリカの貨物CARGO船の船長を演じている。
ソマリア沖合で海賊に身代金目当てで囚われる話である。
アメリカ海軍は圧倒的な物量作戦を展開して最終的にはハッピーエンド、ひとりのアメリカ人を救助する。
ただ話が終末に近づくにつれ小国ソマリアの海賊たちが哀れになってくる。
海賊側の考えはすべて見抜かれており、大国の大量な物量作戦のなかに追い詰められてしまう。
アメリカはおそらくひとりのアメリカ人を救うためにあらゆる力を駆使しようとする。
アメリカ人の損害を少なくするために周りのものを破壊し尽くすことも意に介さない。
またこの映画で明確に示されているアメリカ的考えは、リーダーの役割である。
CAPTAINが全ての責任をもって全体を導く。
アメリカ側の輸送船のクルーにおいても、敵側の海賊においても、そのような行動様式が設定されている。
リーダーがすべてを仕切る。
ことを運ぶ。
そして責任を取る。
(本当にいつもこのような論理でことが運ぶのだろうか)
シンガポールの港湾施設を見学したときコンテナーにMAERSKの名前を見た。
そう、トム・ハンクスが働いていた運送会社がMAERSKであった。
香港からシンガポールへ行く飛行機の中で見た映画が、シンガポールの港で現実になった。
映画と現実がつながった。
そして世界中が輪になってつながっていることに気づかされた。
○ 映画「レッド・ドーン」
北朝鮮がアメリカを占領!
そんな文章からかなりキワモノ臭い映画かと思ってみたが、これが結構真面目な映画であった。
アメリカ全土が北朝鮮に軍事的に占領・統治される。
それに対するアメリカ人の反応、反抗がテーマになっている。
まず占領軍北朝鮮人の描かれ方が面白い。
非常にまっとうな人間として取り扱われている。
人間的な一人ひとり顔を持った登場人物として取り扱われている。
対するアメリカ人は、このようなアクションものに典型的なストーリー展開のなかで、
また青春映画のストーリーとしてアメリカの若者が成長していく様が描かれる。
侵略してくる北朝鮮に対して
「かれら侵略軍にとってこの地アメリカは場所 PLACE に過ぎないが、
我々にとっては HOME ホーム なのだ」として抵抗を続けていく。
この論理はアメリカ人にとってはもろばの刃だと思うのだが・・・
果たしてこのアクション映画は反戦映画なのだろうか。
アフガニスタンやイラクでのアメリカの立場を批判しているのだろうか。
不思議な感じがした。
アメリカ人の持っている危機感やテロへの緊迫感についてはすこしわかると言っていいのか、
なかなかわかりにくいと言うべきなのか。
最近の北朝鮮のロケット騒ぎでアメリカ人危機感は現実的なものになってきているのだろうか。
この映画はアクション映画としてもよくできているので時間があれば見るのもいいでしょう。
○ 誕生日
3月17日は私のお誕生日でした。
一年に一度のことなのでここに書き止めておきましょう。
15日16日は週末でした。
14日は月命日にあたるので朝家でお寺さんのお務めがあり、
昼に不動産業者さんを集めて高齢者向け住宅「ケア・ブリッジ阿部野」で不動産情報交換会兼内覧会を行いました。
15日にはお誕生日のプレゼントとして東京でバレーを予約していました。
そんなわけで週末は慌ただしく過ごしました。
そんな後の17日は月曜日。
会社の会議に顔を出し、税務署に申告書を持っていきました。
(なんでいつも最後の日にあんなに人が多いのでしょうか、と自分のことは棚に上げて・・・)
午後は2ヶ月前から予約が決まっていた病院の診察に行かねばなりませんでした。
前々日東大阪の貸家で「ぼや」があり、
消防署で手続き書類を提出しないといけなかったのですがこちらは娘に代理で行ってもらいました。
税務署への申告の期限が17日であることも忘れてしまっていたのでこの通り17日はバタバタ、バタバタ。
大いに焦りました。
来年からはきちんと準備するぞ、と反省、
その旨決意表明したら、家内からは、毎年そんなこと言ってるわよ、と笑い飛ばされた。
それでも夜にはお誕生日のお祝いをしてもらいました。
要望通りのパイを作っていただき、プレゼントもいただきました。
満足、満足の69歳のお誕生日でした。
後一年生きると70歳です。
3月17日という時期に生まれたのが良くなかったのか。
毎年同じ時期に誕生日を迎えるのも芸がない気がします。
時々日にちを変える訳にはいかないものか?
3月17日の何時頃生まれたの、と問われて、
???
そんなん聞いてなかった、どこかに書いてあるのだろうか。
フランスでは何時に生まれたのか書いてあるらしい。
○ 美 動作 完成 肉体 楽しみ
初めて、私の人生で初めてバレエなるものを見ました。
当たり前かもしれませんが、最初から最後まで舞台の上でバレエをやっていました。
オーケストラが音楽を奏で、ダンサーが男女混じり合って踊っていました。
オペラは何度か見たことがありますが、
バレエを見て感心したのは、まず言葉がないことです。
声がないことです。
コミュニケーション=セリフはすべて仕草・動作・動き・表情で行われることです。
次に感心したのは、バレエというと「白鳥の湖」しか思い浮かばない人間にとって、
バレエ「ドンキホーテ」の驚くべき多彩さです。
スペイン衣装、なぜこのバレエの舞台回しに必要なのかわからないドンキホーテの存在、
楽しい陽気で軽快な音楽・・・
そして何よりも「パリ・オペラ座バレエ団」の完成度の高さ。
初めての目には踊り手が空中に舞う姿はまるで静止画像を見ているよう、
空中に張り付いたみたいに見えました。
肢は正確な角度を描くコンパスに見えました。
幾何学のお勉強をしているかのようです。
この幾何学は重力を無視しています。
こんな世界を楽しみながら、こんな世界ができるにはおそらく長い年月をかけた伝統と修練と広い人の層が必要なのだろうと思いました。
一朝一夕にはできないでしょう。
日本人の若い人がローザンヌで賞を獲得するにはそれだけ日本に広く厚い層が支えているのからでしょう。
会場の観衆を見ていてそんな感を深くしました。
初めてのバレエ鑑賞、いい経験をしました。
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