25-052. メルマガ 「うごくもの うごかないもの」 2013年11月号 発信
2013.11.15
25-052 メルマガ「うごくもの うごかないもの」 2013年11月号発信
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うごくもの うごかないもの
ー人・企業・不動産ー
平成25年 11月号
まぐまぐ ID 99461
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第一部
○ 大阪
○ 未来への入り方
○ 「南海トラフ」の陰謀?
○ 最近の不動産の動き
第二部
○ 驚くべし ポール・マッカートニー!
○ 「マルイチ」
○ 伴侶 連れ合い 配偶者 パートナー
○ ラタトゥイユ
○ 健康診断の後、決心したこと
○ DVD
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第一部
弊社の土地をなんとかうまく活用していく方策はないかと模索した結果、
トランクルーム事業という当時のニュービジネスを25年前に始めた
「押入れ産業」(このネイミングも新鮮だった)のフランチャイズによく分からないながら加盟した。
地方の有力な倉庫業者さんのネットワークが中心になって作られた
そんな組織の末端に加わり現在までいろいろ勉強させてもらった。
年に一回地域持ち回りでオーナー会議を行っているが、今年は大阪が担当になった。
大阪には有力な加盟企業があるので弊社はそのお手伝いをするだけの役割であったが、
東京の本部と大阪の加盟企業とで大阪に集合する日本各地の倉庫業企業に
大阪をどのようにプレゼンテーションし「おもてなし」をすればいいか議論し合った。
仕事の関係で比較的大阪梅田を中心にした「キタ」をご存知の方も多いので
折角この機会にあまり知られていない「ディープ」な大阪を紹介したいということになった。
取り敢えず地域的には「ミナミ」にホテルを取り、街の紹介もミナミに限って行うことにした。
大阪といえばやはり「食べ物」と「お笑い」、この二つを柱にスケジュールを組むことに意見がまとまった。
初日は法善寺横丁で「ミナミ」の歴史、千日前周辺の血腥いお話を講談師の講釈を聴いて勉強した。
二日目(土曜日)には「なんばグランド花月」の朝第一回目の公演で漫才と吉本新喜劇を見るため全国のフランチャイズ加盟店のオーナー社長を案内した。
朝9時台の開演にもかかわらず観客席は満席、われわれの会と同じように日本全国から家族連れや町内会のグループ旅行が来ていた。
現物を実際目の前で見てみると、テレビで見るより迫力も活気もあり予想以上に面白かった。
クイズ番組でばかり有名になってしまったロダンが一番最初に登場した。
相方のおしゃべりもうまく漫才として上出来、面白かった。
その後出てくる漫才コンビ、腹話術、落語、そしてトリの宮川大介花子までみなそれぞれ10分間を息もつけないくらい笑わせてくれた。
漫才ネタには高齢化社会で介護の話が多かったが、漫才師自身の年齢も高かったが、みんな元気に舞台を盛り上げていた。
還暦迎える高校同級生コンビ、72歳でタップダンスを見せる芸人・・・
長年の舞台経験に培われた芸の威力を感じた。
観客の関心を自分の肉にしていく芸の凄さをひしひし感じた。
そのあとの新喜劇もテレビでは感じられない臨場感が心地よかった。
地方から来られた経営者の人たちに大阪をどのように説明するか。
「大阪」ってなんだ。「大阪」には何がある。「大阪」の存在意義は?
大阪の「キタ」と「ミナミ」についてお勉強してもらった後、大阪そのものの発祥は港となると方角的には「西」の方向になる。
摂津の津が港を表し、大阪は「水の都」でもある。
大阪を考えるとき、そんな大阪の地図の上で最後の方角「東」の話題を全国の参加者に伝えたいと考えた。
大阪の摂津の国と奈良の大和の国の間、弊社が活動している地域、日本の中で古くから活動している「国」「河内の国」がある。
現在東大阪とか八尾とか呼ばれているあたりである。
中小企業の多いところで、電機産業や自動車産業の下請け企業が集積しているところだ。
高校ラグビー大会で有名な花園ラグビー場がある。
大阪でも「縁の下の力持ち」のような地域である。
八尾あたりから「維新の会」のような反中央の動きが発生しているが、東大阪では最近ふたりの天才を輩出している。
それはノーベル賞をもらった山中教授と囲碁の井山裕太6冠であり、
結局「大阪」ってなんだろう、と考えた結果、「大阪」は「大阪人」だろう、
漫才にしても「食い倒れ」にしても新ビジネスにしても結局「面白い・おもろい」「大阪人」
これが大阪の最大の資源なのだ、と全国から集まった経営者に伝えたいと思ったのだが、
この思い、うまく伝わっただろうか。
○ 未来への入り方
団塊の世代が徐々に退き次の世代へと引き継いでいく時代、少子高齢化が実際の社会を構成していく時代、
そんな時代へとわれわれの船が入っていっている。
多くの人がそんな未来へと入りつつあると実感している。
未来は誰にとっても不安なものだ。
今まで築いてきたものを将来へと引き継いでもらおうと考え、前の世代はその作業を進めていこうとするが、
はたしてそれがいいことなのかどうか、
継承していくべきことなのかどうか、それすら疑問になる。
年齢を経ると未来への入り方も若い人とは異なってくるのかもしれない。
知り合いから手紙をもらった。
…「湖に浮かべたボートを漕ぐように
人は後ろ向きに未来へ入っていく
目に映るのは過去の風景ばかり
明日の景色は誰も知らない」
過去の景色は参考にならないだろう。
しかしわれわれは過去しか目にすることができない。
高度成長時代には訳も分からず前向きに飛び込んでいってなんとかなった時期であった。
しかしこれからはそういうわけにはいかないだろう。
若いひとにとっても若いということの意味がわからなくなっている。
○ 「南海トラフ」の陰謀?
おそらく科学的に正しいことを問題にしているのであろう。
「南海トラフ」によって西日本に大きな被害が発生する恐れがあるので、その対策を練り準備しないといけないのであろう。
だけど一方関東地方、東京は大丈夫なのだろうか。
東北で原子力発電所がいくら崩壊しても東京は安全であり、7年後のオリンピックは全く問題ないようである。
東京は万全であり、東京に投資すること、膨大な公共投資を行うことは極めて有利なことのようにもてはやされている。
東京にはリスクはないのか。
東京からリスクを分散させたほうがいいという戦略はないのか。
行政や決定機関としての首都機能、大きな生産流通拠点といての機能をリスク分散として第二の拠点を確保して置かなくてよいのか。
このような戦略が必要だという発想はなくなってしまったのか。
東日本震災後に一時そんな視点からの議論もでていたように記憶するが、あれはどうなったのか。
東京一極集中という戦略は危険ではないのか。
東京は自分から荷物を下ろし地方へと委ねるべきだろう。
地方への投資を推進すべきだろう。
まず第二の首都をいくつも作るべきだろう。
札幌、仙台、名古屋、京都、大阪、神戸、岡山、広島、福岡と重要な都市へと東京の機能を移転すべきだろう。
国策として、特に関西圏をひとつにまとめて東京の代役ができるように作り上げていくべきだろう。
そんなことを考えると「南海トラフ」で西日本ばかり危険性を指摘するのは、
東京や関東勢力が密かに「大阪外し」をするための陰謀のように思えて仕方ないのだが、
いかがなものでしょうか。
○ 最近の不動産の動き
弊社が収益物件を探しているのを知って、大和ハウス系の仲介会社が面白そうな物件を持ってきてくれた。
弊社の近くの玉造の物件で通りに面していて築もそこそこ、興味があったので2日ほどして電話したら、商談中とのこと。
みんな収益物件を探していて、またその決断も早いようだ。
世の中動き出しているのだろうか。
いまお金を持っているところは強い。
(いつの時代でもそうか!?)
最近不動産の売買の足は速い。
しかし、いい不動産は財産であることは間違いない。
大事なのはいいものを見つけること、無理しないでいい不動産を見つけること。
第二部
○ 驚くべし ポール・マッカートニー!
11月11日の追加公演の席がまだあるというので急遽購入して京セラ大阪ドームに駆けつけた。
ビートルズのデビュー時代からファンだ。
同じように反抗的時代を生きてきて、我々の世代はビートルズ世代だと認識している。
自分の精神形成の歴史を振り返ることも兼ねて興味津々出かけた。
会場には大勢のファンがいた。
昔のビートルズファンが懐かしがって集まっているのだろうと想像していた。
ところが、年配の夫婦連れだけでなく、結構若い女性が単独できている姿も目に付き意外だった。
ポール・マッカートニーの歌が盛り上がってくるに連れて観客席は左右に波をうち
全員が曲を熟知しているのが伺えた。
びっくりしたのはポール・マッカートニーが最初から最後まで歌いっぱなしで3あることだ。
曲ごとにあるいは曲の途中でギターを取り替えながら、そしてピアノを弾きながら、舞台に立ちっぱなし、歌いっぱなしの姿である。
71歳という年齢を知っていればいるだけ驚異的な迫力を感じた。
サービス精神旺盛というか、惜しげもなくというか、ビートルズナンバーから最新のアルバムの新曲まで息つく暇もなく聴衆へプレゼントされる。
合いの手に「THANK YOU VERY MUCH」というポール・マッカートニーのイギリス・ブリティッシュアクセントが入るだけで(プラス「おおきに」という大阪弁)、
とにかく歌。歌、 音楽、音楽である。
みんなに聴かせたい、楽しませたいというエンタテイメント精神が舞台から広いドームの端から端まで伝わっていく。
恐ろしいくらいだ。
ひとりの人間のパーフォーマンスで、こんな現象が出現するなんて。
ビートルズと同時代を生きたことを幸せに思った。
(カラオケでビートルズナンバーを歌えるように練習しようと決心した)
○ 「マルイチ」
離婚自体が広く行われるようになり、「バツイチ」という言葉はもう普通の言葉なんだろう。
なぜ「バツイチ」というかご存知でしょうか。
籍を抜いた際に戸籍謄本に記入される大きなバツ(X)印が語源のようだ、
離婚してシングルになることは悪いことではないよ、そんな声も上がっているようだ。
悪いことではない、
従って「バツ」ではなく「マル」、
「マルイチ」と呼び名を変えよう。
そんな活動をしている人たちが集まって、フォーラムを開催する。
11月17日(日)13時30分 東京 青山 ホテル フロラシオン青山
「マルイチ会」は2000年に創立されている。
案内状を読むと、「マルイチ」に対立するのは「かぐや姫」なのだろうか、
フォーラムで松島トモ子がかぐや姫代表として挨拶するように記載されている。
「マルイチさん」になって、ハッピーなシングルライフを楽しもう
バツイチなんて言わせない、
離婚女性たちのQOL向上宣言
と興味深い表現が並んでいる。
出席したかったが東京まで行けないので断念した。
興味あるテーマなので、どなたか参加して様子を報告してもらえないだろうか。
○ 伴侶 連れ合い 配偶者 パートナー
同性の結婚を認める国が増える一方、結婚の手続きをしないで恒久的な関係を続け子供もつくり家族を構成する人も多くなっているらしい。
男女関係だけでなく広く人間関係が多様化して、従来の言葉ではなんとなくぴったり来ない状況になっている。
自分の家内について語るときもどのような単語を使おうか躊躇することが多い。
パートナー、自分の人生の伴走者であり、いつも傍らで見守ってくれる大事な人物であるが
「うちの奥さん」とか「かみさん」という言葉ではそぐわない。
連れ合いという言葉も嫌いではないが
最近見つけた言葉で、「伴侶」というのはいかがだろうか。
友達という意味合いが強いようだが、「伴」に一緒にいるというニュアンスが有り、
それでちょっと気に入っている。
助け合うとかお互い役に立つとか役に立とうとかではなく
そばにいる、なにもしなくてもそばにいるだけでいい、
人生同行している、同じ時間を過ごしている、それだけで十分、
そんな気分を表した言葉がぴったりするのですが・・・
○ ラタトゥイユ
男が料理をして好きな女性を自宅に招く。
日本映画ではあまりないがヨーロッパやアメリカの映画ではときどき出てくる場面である。
いつかそんなシーンを演じようとすると、相手を感心感動させられる料理が出来なければならない。…
焼き飯やインスタントラーメンというわけには行くまい。
それでいてレストランで出てくるようなものでなく家庭的なものでないといけないだろう。
フランスの家庭料理でそんなイメージのものが僕にとってはラタトゥイユである。
フランス語で: ratatouille、フランス南部プロヴァンス地方、ニースの野菜煮込み料理で、
玉ねぎ、ナス、ピーマン、ズッキーニといった夏野菜をにんにくとオリーブ油で炒めて、
トマトを加えて、オレガノ、バジル、タイムなどの香草とワインで煮て作る。
うまみを出すためにベーコンなどの肉類を入れたり、唐辛子を用いる工夫がある。
そのまま食べるか、パンと共に食べる。
白ワインとよく合う。
熱い状態で食べてもよいし、冷やして食べてもよい。
軍隊や刑務所で出される料理ったため、「臭い飯」と同意語として使われることがあり、
まずい料理、粗末な料理の代名詞としてフランス人の口に登ることもあるが、
新鮮な野菜で作られたものは「ニース名物」の名に恥じないのは勿論である。
(出典 ウイキペディア)
ドイツ映画「東ベルリンから来た女」にはまさにそんな場面が出てくる。
東ドイツの息苦しい政治社会情勢の中で女性医師を招待して同僚の男性医師が料理しようとする。
北の国ではなかなか口にすることのない南国の野菜を、たまたま近所の患者から診療費代わりにもらって、それを煮込む。
女性のことを想いながら煮込む。
自由への憧れ、南への憧れを込めて調理する。
さあ、料理を覚えよう。
ひとつかふたつ奥さんを喜ばすような料理を覚えよう。
この映画を見て、今まで先延ばしにしてきたこのことを実行に移そうと心に決めた。
○ 健康診断の後、決心したこと
1)腹八分目 人生すべてのことを80%で
2)減塩 他人に対してもにがいこと、ぴりっとしたことは言わないようにする
3)甘いものを控える 人に甘い顔をしない 人に甘えない
もちろん間食は止める(できるだけ止める、に訂正)
4)早寝早起き 早起きはしようと思わなくてもしてしまうので、早寝を心がける
ただ他人の話を聞いていて寝てしまうことのないように気をつける
以上 4原則を守り 憎まれっ子を目指し 他の人より長生きする
○ DVD
アメリカ映画
☆☆☆ 戦火の馬 スティーブン・スピルバーグ監督 20112年
☆☆ 裏窓 ヒッチコックはどれをみても後悔しない
☆☆☆ ゴッドファーザー I 世代の移り変わり。アメリカ社会とイタリア・シシリア。
日本映画
☆☆ 不撓不屈 権力に屈してはいけない。TKC。
☆☆ 燃ゆるとき アメリカでインスタントラーメンを売る。日本的経営の理想。
◎うごくもの うごかないもの -人・企業・不動産-
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