24-015. メルマガ「うごくもの うごかないもの」平成24年4月号配信
2012.04.15
24-015. メルマガ「うごくもの うごかないもの」平成24年4月号配信
メルマガ4月号が出ました。
以下に転載いたしますのでご笑覧ください。
読むのが面倒な方も、是非配信の登録をしてください。
お・ね・が・い・い・た・し・ま・す。
http://sugiura.co.jp/mailmagazine/
以下に転載。
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うごくもの うごかないもの
ー人・企業・不動産ー
平成24年 4月号
まぐまぐ ID 99461
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第一部
○ メガバンクの10年
○ ネットワーク
○ 寄付税の創設
第二部
○ 男と女 どちらが上か (ジェンダークイズ)
○ 葬式
○ 万物不滅の法則
○ 「ヘルプ」
○ 「いま中国人は何を考えているのか」 「中国新声代」
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第一部
○ メガバンクの10年
不動産という仕事柄金融機関との接触は多い。
今までは「金を貸してくれるところ」といった認識くらいしかなかったが、
いろいろ話してみたり交渉してみたりすると、
それぞれの金融機関に違いがあるのが分かる。
規模によっても大きく異なることが分かってくる。
(提案してくるor提案できる金利や期間は以外にも)
不動産関係の融資になると5年や10年の期間では返済できないので
長期借り入れということになるのだが、
いまのメガバンクではそのような資金はでないようだ。
10年で返済できる案件しか対象にならないみたいだ。
長期的に有望な案件や企業に対して積極的に評価するのでなく
確実に10年で「回収!!!」できるものにだけ投資するというスタンスである。
10年で返済するということは、毎年10分の一ずつ融資残高が減っていくということだし
十分の一ずつお客さんが減っていくということだ。
その分新規のお客を増やしていかないといけない。
今のご時世で新規のお客を10%増やしていくことは至難の業であろう。
出来ることはといえば行員を十分の一ずつ減らしていくことぐらいだろう。
かくしてメガバンクは短期的視野しかもたず
自らのくびをしめているような気がするのだが・・・
いかがでしょうか。
○ ネットワーク
「ネットワーク」という考え方が好きで、
友達の友達の友達・・・という繋がりが5人か6人でで世界の果てまで繋がっていき、
みんなが手をつなぐようなイメージは世界平和や幸せな社会へと連想させる。
(それに仕事にも役立って金儲けもできるのではないか、と独り言)
特にFACEBOOKを昨年からやり始めて
フランスにいる人を身近に感じるようになった。
日常生活感覚の同時性を認識できる。
どこまでもどこまでも繋がって行く感じがある。
そんな中で「杉の実倶楽部交遊会」と称して、
今回パリと東京でネットワーク作りの会を開催してみた。
初めての試みで親しい人や会いたかったけれども会えなかった人に声をかけて集まってもらった。
パリでの日本レストラン「眉山」の会では、アルジェリアで通訳したときに親しくしていた日本人通訳、
モンペリエ大学で留学していたとき同じように滞在していた日本人仲間とそのとき知り合ったフランス人、
パリで仕事をした時の知り合い、インターンシップで研修生として大阪で受け入れたMBAの学生などなど。
背景・経歴も年齢もばらばらだが、3時間近く親しく懇談してくれた。
この話は先月にも書いた。
続いて東京では3月29日の月末のお昼ごはんを帝国ホテルでご一緒した。
東京の大学での同窓生、大阪の高校の同窓生で関東在住の人たち、大阪での不動産のしごとで知り合った人たち、
パリで仕事をしていたときにフランスへ視察団で来た人たち、などなど。
こちらもばらばら。
同じころにモンペリエにいたよしみで、ハワイ天文台の元所長唐牛宏氏から天文学の話をしてもらった。
(最後は素粒子天文学といった難しい話でチンプンカンプンでしたが・・・)
こんな風に自分のネットワークを振り返ってみると、
今の時点で空間的に広がっているネットワークも
今まで自分自身の過去からの時間的歴史的つながりのネットワークの結果であることがよく分かった。
そしてなぜこんなネットワーク作りをしていきたいのか自問すると、
異世代(自分の子供たちの世代)に伝えていきたいという願望があるのかなぁ、
と、そんなことを考えた。
異業種や分野の違った人たちを勝手にシャッフルして楽しんでいるが、
世代・年代の違った参加者ちがそんなシャッフルをお互い刺激と感じて
こんな機会を利用してもらえればいいなぁ、と望んでいる。
○ 寄付税の創設
日本では税収がなくて困っているようだ。
高額所得者を中心により課税を強めていく傾向が明白だ。
みんながすすんで税金を出せるようなシステムはないだろうか。
みんなのためにお金を出すのを拒否するのではないようだ。
それにお金はある。
昨今の義捐金や寄付に対する関心の高まりを仄聞すると、そんな気がする。
出すのはいいが、どうなるか分からない、無駄遣いされるために税金として「取られる」のは嫌だ。
そんなところではないだろうか。
そこで寄付の分野で税金を作るのがいいのではないか。
どこかに寄付をすれば、寄付をした人が寄付金額の10%を納税するというのはいかがか。
(大体なんでも10%くらいが取られても仕方ないと思える範囲で、これを超えると腹が立つ)
つまり、10%覚悟すれば寄付できるというので、考えやすいだろう。
NPOに出そうが、宗教法人に拠出しようが、
寄付をする人が納税することさえ決めておく。
たくさん税金が集まるような気がするが・・・
道路や行政サービスといった社会基盤を享受しながら、
宗教法人を初めにして税金を払っていない団体・組織は多いのは全く理不尽だが、
といってすぐにそこに課税するには抵抗が強いだろう。
税金についてはまったく拒絶反応の団体・組織への資金にも課税されることとなる。
現状はどんな風になっているのか知らないで
勝手なことを考えた。
第二部
○ 男と女 どちらが上か (ジェンダークイズ)
次女と家内と三人で久しぶりに外食した。
割引券をもらっていたので、そのお店に行った。
青山町の「鎌倉パスタ」である。
レストランにクイズ・アンケートがあった。
クイズの解答の下に氏名などを書く欄:
姓名、その後 性別 1)女 2)男
どちらかに丸印を入れるようになっている。
・・・ムムム
1)女
女が先になっている。
女が1)になっている。
アンケートをする人はみんな気がついているのだろうか。
他でも1)女2)男となっているのがあるのだろうか。
こんなことを考えながら、
こんなことに気が付く自分が嬉しかった。
○ 葬式
東成納税協会の講演会でファイナンシャル・プランナー いちのせ かつみ氏の話を聞いた。
メチャクチャ面白かったし為になった。
お金と税金について具体的な話でお笑いをとりながら教えてくれる。
「残すお金」と「備えるお金」と「使うお金」とを分けて考えなければいけないという話は説得的だった。
それがはっきりしないといつまで経っても老後が心配で貯めるばかり、
結局楽しくお金を使うことができないことになる。
相続税に充てるべきお金を子どもたちのために準備しておくのも大事な観点だろう。
新鮮だったのはお葬式のことで、
自分の葬式についてはどんな風にしたいか子どもたちに分かるようにしておけ、というアドバイスである。
いちのせ氏の親父さんはきちんと指示し見積もりもとっていたという。
いちのせ氏自身も見積もりをとって、どんな棺にするか、どんな花を飾るか、
決めて合い見積もりをとっているらしい。
「葬式は人生最大で最後のイベントやないですか」と言う。
きちんと指示してやれば残された家族も楽という。
確かにその通りだろう。
葬式はその人の人生最後のイベントで、
その場にはその人の一生のネットワークが集約されることになる。
ネットワークが一堂に会することになる。
集合することになる。
どのお葬式もその意味から興味深いものだ。
自分の葬式のためにネットワーク作りをしているような気がするときがある。
葬式に来てくれる人はいるだろうが、
葬式に来てくれても、来る方も来られる方(死んでしまったわ・た・し)もあまり楽しくはない。
それなら生きてるうちに楽しくお金を使う方がよい!
そんなことから「生前葬」と称して親しい人に集まってもらってパーティをしていた年もあった。
生きているうちに出来る限り片を付けておきたい。
○ 万物不滅の法則
フランス人研修生がくるというので前もって名刺を作った。
来阪の前週東京での交遊会で彼と会うことになっていたので
その時に渡してやろうと準備しておいた。
会で配布する名簿や資料を前日に紙袋の中に入れ準備万端整えた。
後は東京へ行くだけ・・・
名刺もその紙袋のなかに入れた(つもり)。
東京へ着いてビックリ!!!
名刺がないではアリマセンカ!?
日本のビジネス習慣「名刺交換」を実習しようと計画していたのに
その会では彼は名刺なし、申し訳ないことをした。
大阪に戻ってきて、次の週彼の研修を始めた。
名刺を失くしたことを告白・公表すると
どっかに紛れ込んだんでしょう、とみんなが事務所を探索してくれた。
あら不思議!紙袋に入れて準備したつもりが
なんとフロアに放置してあったファイルとファイルの間から出てきたではありませんか!
(「ビフォア・アフター」のナレーションでやってください)
このとき脳みそのなかでカチッと音がし、
この宇宙を支配する法則を思い出しました:
いわく、万物不滅の法則!!!
安心しろ!
世の中からなくなるものはない!
○ 「ヘルプ」
いい映画を見ました:「ヘルプ」 原題 The HELP
60年代のアメリカ南部での黒人に対する人種差別がテーマになっていますが、
しかしここではその映画の内容のことではありません。
前にも書きましたが、
なんで「ヘルプ」というような英語のカタカナをタイトルにするのか
ということです。
もう日本語に訳するつもりはないのですか。
日本語のタイトルで日本の観客に訴えるつもりはないのですか。
ということです。
この映画はフランスでDVDを買ってきて大阪で見たのですが
フランス語のタイトルは「La COULEUR des SENTIMENTS The HELP」となっていました。
「感情のカラー(色)」といったタイトルがいいか悪いかは別にして
少なくとも自分たちの言語に移しかえ
自分たちの言語体系の中に位置付けていると思うのだが、
いかがなもんでしょうか。
「ヘルプ」という題では我々が持っている言語空間の中でなんら関連性を見つけられず、
響きあったり重層的なつながりを見出したりできないのではないだろうか。
「お手伝いさんたちのカラー」「黒人メイドと白人社会」・・・
なんでもいいから原題から日本語にするか、
あるいは内容を汲み取って日本語のタイトルを創造するくらいの
日本語創造力をトレーニングしておかないといけないのではないか。
○ 「いま中国人は何を考えているのか」 「中国新声代」
日中関係というのは結構面倒臭い問題のような気がします。
特に中国の長い歴史や文化と現在の社会体制や急激な外交経済的変化をどのように理解していけばよいのか。
お薦めのこの二冊の本は、
極論するのでなくバランスのとれた論議ができるようにするためには
絶対に読んでおいた方がいい本だと思います。
1)「いま中国人は何を考えているのか」 加藤嘉一著 日経プレミアシリーズ
18歳から8年とか9年とか北京に住んで中国をウオッチしている著者の経歴を十分いかして
中国人の多様性・日常性をよく分析解説してくれています。
こんな若い才能が異国の地で開花するのを目にするのは嬉しいことです。
大きくん成長していくことを期待します。
2)「中国新声代」 ふるまいよしこ著 集広舎 2010年発行
まだ読み終わっていませんが、
中国で様々な分野で生き発言している18人の有識者のインタビューです。
彼らの肉声から論争が可能であり、対話や会話が可能であり、
ゆっくりと語りあいたくなる人間としての幅を感じさせてもらえます。
中国に関心のある方は是非読んでみてください。
今回はこれくらいにしておきます。
最後までおつきあいありがとうございます。
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