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月別アーカイブ: 2015年2月

27-005. 「うごくもの うごかないもの」 平成27年2月号 「まぐまぐ」から発信!

 毎月15日のお騒がせ。
お時間がありますれば・・・

 「まぐまぐ」登録もよろしく。

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      うごくもの うごかないもの
        ─ 人・企業・不動産 ─
         平成27年 2月号
        まぐまぐ ID 99461    (KS)
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  ◆ 序曲 
  ○ 二月を捕まえろ!  ○ 年賀状
  ◆ 第一の章
  ○ 最近大阪不動産事情   ○ 人種偏見、移民、多民族
  ◆ 間奏曲
  ○ 「病院唱歌」
  ◆ 第二の章
  ○ 「少な目」を味わう or 味わうには「少な目」?   ○ 心ここにあらず、充実、生きるとは・・・
  ○ 佐藤文玄の世界  ○ 「藁の楯」 
  ◆ 終わりの章
  ○ エンディング 如何に終えるか   ○ 訃報
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  ◆ 序曲

 ○ 二月を捕まえろ!

 早くも二月も半分過ぎた。
時間が経つのがますます早くなる。
二月は28日しかない。(分かっている!?)
二月が逃げてしまわないように、なんとか捕まえる工夫がないものか・・・
 いい策があれば教えて欲しい。

 ○ 年賀状

 お正月に年賀状をたくさんもらった。
二月になって、一通一通読んでいる。
みんな丁寧に書いてくれているので恐れ入る。
特に最近はみんなパソコンを駆使していろいろ工夫をしている。

 そんな風潮の中逆説的な面白いことに気が付いた。
手書の値打ちである。
ワープロで書いてあるところは読んでいるようで読み飛ばしてしまうが
下手な字でも、いやある意味下手であればあるだけ、手書きの箇所はどうしても読んでしまう。

 そんなことからできるだけ手書きで通信をしてみようと考えている。

  ◆ 第一の章

 ○ 最近大阪不動産事情

 弊社で定期的に開催している不動産業者の情報・資料交換会の平成27年バージョンを開催した。
忙しいなか沢山の参加者が出席してくれた。
初めての方が2人、資料のみの参加者もあった。
商談へと繋がるよう願っている。

 確かに最近不動産は動いている。

 金融機関が中心になって「相続」や「資産継承」を切り口に商売の種を作っている。
格差の世の中、富裕層には相続対策で「タワーマンション」を借金付きで購入を推奨したり、
利回りの低くなった収益物件を紹介する。
一億二億といった価格帯の賃貸マンションは取り合い状態である。
対策さまさま、という大騒ぎ。

 一方所得の低い人たちの数も多い。
市場としては広範囲だ。
新しい発想でビジネスが展開される。
いわく、シェアハウス、シングルマザー対象のシェアハウスといった提案を珍しいものだと感心していると、
ゲストハウスなる言葉を教えられる。
長期滞在者を対象にするのでなく一日でも二日でも滞在する人が対象だという。
賄いサービス付きホテルといった感覚で中国人やワーキングホリデーで滞在する外国人がよく使うらしい。

 梅田のグランフロントや天王寺のあべのハルカスを話題にみんななにか元気を掻き立てようとしているようだ。

 確かに企業サイドでも世代交代、父親の世代から次の息子社長への承継のため
会社の資産の見直し、整理を進めているところも増えている。
工場の統合、移転など事業見直しで不動産購入、新たな需要が表面化している。

 話は多い。
しかし要求は難しく、求められる理想の不動産物件はなかなかない。
探すとぴったりとしたものはない。
ないものねだり、どこで妥協するか、どこで我慢してもらえるか。

 不動産業界で「相続対策専門士」なる資格を取る人も現れた。
宅地建物取引主任者も名前が変わり、「士」がつくそうだ。
格上げというより、似合わない裃(かみしも)を着せられて
祭り上げられ「棚上げ」されたといった感じだ。

 「士業(さむらいぎょう)」はどこも大変だ。
弁護士、司法書士、税理士、社労士、行政書士・・・
資格はあっても仕事はない。
仕事はますます大変、責任は重くなる。
その割に収入はない。

 武士は食わねど高楊枝、というわけには行かない。
侍にふさわしく最後に切腹だけは覚悟しておかなければならぬ。
プロでしょうとカッコーよく扱われて、最終的に責任を取らされるのはココである。

 重要事項説明書をいくら正確に書いたとしても一銭のお金にもならない。
契約が成り立ち、決済されなければ仲介手数料というヤツはもらえない。
そして、値切られる。

 人の役に立ち、いろんな相談事に携わることができ、楽しい仕事だと心底思うのだが、
社会的には胡散臭そうに見られるのが腹立たしく、早く誇りを持って働ける業界へと作り上げていきたいものだ。

 最後は愚痴になってしまった。(苦笑い)(失笑)

 ○ 人種偏見、移民、多民族 

 昨年12月に第一回巴里カフェを行ったとき、
2月後の第二回巴里カフェのテーマに「パリ20区巡り、移民・亡命の歴史」と決めた。
日本との違いで大きな点は、パリには様々な人種・民族・宗教・信念・感受性の人が混在しているその幅の広さだと、考えたからで、
具体的にパリの街の中でどんな風俗が繰り広げられているか、勉強し直して見ようと考えたからだ。

 ところが、クリスマス・お正月と続いたお祭り気分・安息の日は急遽暗転、
新聞社へのテロによって、こんな状況になるとは予想していなかった。

 アラブ・イスラム世界との関係は複雑だ。
石油資源を巡り世界の覇権争い、人種・民族・宗教が錯綜し、争いが絶えない。

 世界情勢全般を語るにも勉強不足だが、
フランスとの関連でももっともっと勉強しようと決めた。

 人種偏見・移民・亡命・多民族といったテーマでは
ふたりの人間を話題として取り上げてみようと考えた。
前大統領のサルコジとフランスがサッカーのワールドカップで優勝した時のスター、ジダンである。

 ニコラ・サルコジ 第23代フランス大統領(2007年5月16日 – 2012年5月14日)。
ユダヤ人を母に持つハンガリー移民2世で、ともにアメリカですら例のない移民2世、
ユダヤ系の大統領の誕生はフランスの多民族国家化を強く印象づけた。
本人はカトリック信者である。(ウイキペディア)

 そして、ジャルデーヌ・ジダン ワールドカップなどの主要タイトルをすべて制覇。
アルジェリア移民2世のカビル人で、マルセイユ北部郊外のラ・カステラン地区の貧困層が多く住む地域で育ったという自身の出自も手伝って、
移民国家の象徴としてフランスではスポーツ選手の枠を超えた人気を誇っている。(ウイキペデイア)
 フランスにおいて、移民・亡命の歴史は長い。
人種偏見・人種差別の歴史・経験は長い。

 省みて、日本は・・・ということになるが、
日本史も学習し直してみよう。

 日本に在日二世の総理大臣は考えられるのかどうか。
国会議員にどのくらい外国籍を親に持つ二代目かあるいは自身日本国籍を獲得した人がどのくらいいるのか。
日本には人種偏見・人種差別はどの程度存在するのだろうか。

 おそらく芸能界や芸術家、スポーツ選手には多いのであろうが、
その出自は誇らしく発表されているのだろうか。
同性愛や同和問題のように名乗るのをためらわせる風潮がないだろうか。

 フランスからも学ぶところは多いはずだ。
勉強し直したいと考えている。

  ◆ 間奏曲

 ○ 「病院唱歌」 
      野坂昭如 ザ・平成唱歌集 より

 ♪♪♪
 心筋梗塞 狭心症
 血管詰まると 危険です
 卒中 クモ膜 脳軟化
 コレステロールに 気をつけろ
 タバコ少々 塩少々
 ビールは一本で オシマイだ
 胃癌 肺癌 肝臓癌
 あれこれストレスよくないわ
 食道 大腸 直腸癌
 危ない引き金 ダイオキシン
 アメリカ野放し ガンの国
 ライフルガンガン みな殺し

 グルメグルメで糖尿病
 お世話になりますインシュリン
 全身ムクめば腎不全
 人工透析 命綱
 早寝早起き 水飲んで
 清く貧しく暮らしましょ

 滑って転んで骨折れた
 杖つきコツコツ粗しょう症
 日本人にはカルシューム
 足りないとイライラまた転ぶ
 アメリカかぶれのワカモノは
 骨ヌキ ラ抜きで レレレのレ

 躁病 鬱病 分裂症
 アルツハイマー 痴呆症
 イロボケ 欲ボク マダラボケ
 夜中にウロウロ 徘徊症
 ハテサテあなたはドナタさま?
 鏡の中に尋いている

 目ン玉ボヤボヤ 白内障
 髪の毛スケスケ バーコード
 会話はフニャフニャ 総入れ歯
 息子もフニャフニャ インポテだァ
 最後のノゾミはヴァイアグラ
 せめて立てや 灰神楽

 病院行くときゃ救急車
 病院出るときゃ霊柩車
 白衣の天使に送られて
 行く先地獄か天国か
 ナンマイダブツ ナンマイダ
 あの世はひとつさ 西東

 アーメン♪♪♪

  ◆ 第二の章

 ○ 「少な目」を味わう or 味わうには「少な目」?

 「新年に思うこと」と題して書いたこと:
なにを大事に生きていこうか、などと、ぼんやり考えていて・・・
思いついたこと・・・
思いついた言葉、表現・・・

 「少ない目」を味わう。
パンにバターをつける。たっぷりいっぱい付けるのでなく、少ない目に付ける。
バターがついているのがやっとわかる程度に付ける。
大好きなジャムを塗る。
食パンいっぱいに塗りたくるのでなく、塗られているのを辛うじて味わえる程度に塗る。
「少ない目」にすることで、そのものがより味わえるのではないか。
そんなことを考えた。
「少ない目」に食べてみよう。
より美味しく食べられるかもしれない。

 「少ない目」に生きてみよう。
欲張らず・・・
人生がより生きられるかもしれない。

 こんなことを今年は実際心がけている。

 「少ない目」を味わう、と書いているが、
実際やってみると、
物事を味わうためには「少ない目」の方がいいのかもしれない。

 ○ 心ここにあらず、充実、生きるとは・・・

 どうも「生きていない」ような感じがしている。
十分に充実した感じで人生を時間を100%フルにいきていないような感覚がある。

 うちの奥さんと話してみる。
「いつも次のことを考えている」
「食事をしながら新聞を読んでいる、ゲームをしている、テレビを見ている・・・」
「今を生きていない、現在に集中していない」
「急いでいる、次の準備ばかりしている」

 どうも「心」がここにないようだ。
今を生きていないようだ。
現在を生きていないようだ。

 どっかに行ってしまっているのだろうか。

 とことん人生を味わい尽くしてやろうと思うのだが・・・

 
 ○ 佐藤文玄の世界

 40年以上も以前にフランスのモンペリエという町で出会った当時の若き絵描きは
それ以来いまだにキャンバスに向かっている。
驚くべきことである。

 なにが?
絵を描き続けていることが?
これは執念なのか。

 彼は何かを求めているのか?
一生かけて何かを追及しているのか?
求めるものはどこかにあるのか?
どこまで行けばいいのか?

 色とタッチで何が得られるのか?

 目の前に作り出された二次元の世界、色彩と線。
展示場のタブローを前に、西洋油絵の遠近感、奥行き感について論じた。
日本人として今まで分からなかった西洋美術の重量感、彫刻の三次元の世界といった絵かき職人の議論。

 北九州の八幡、製鉄の街、日本工業立国の街で交わされる議論は尽きない。
お隣は韓国だ。
古代からの行き来が感じられる。

 そんな男と知り合った幸運を感じる。

 なにを求めているのか私にはわからないが、
毎日なにか求めて生きている、そんな一生を送っている一人の絵描きを知って、嬉しく思う。

 以前に比べると「色」も「筆使い」も生き生きしているように、自由になっているように思うのだが、
それは「贔屓目」か?

 ○ 「藁の楯」 

 映画はほとんど洋画中心で
アメリカ映画・フランス映画・ヨーロッパ映画・中国映画その他の地域といった順番での関心の持ち方だったが
最近は日本映画も見るようになった。

 お奨め作品「藁の楯」、
2013年作、原作を読んでいないで映画のみから感想を書く事になるが、
テーマもものすごく面白く
ストーリーも見事に(まんがチックでテンポよく)できている。

 監督三池崇史は八尾出身と聞いたので注目している。
いろんな社会問題を切り込む腕力には驚嘆する。

 悪や暴力に独特の感受性を持っているように感じるのだが
いかがでしょうか。

 絶対的な暴力、意識すらされていない悪意に対して
私はどのような態度を取ればいいのか、と自問する。
暴力には暴力を持って立ち向かわざるを得ないのか。

 映画の最後に悪の権化、凶悪犯が「後悔」を述べる:
死刑になるのだったらもっと好きなことをやっておくんだった、っと。

 純粋悪は最後までその論理を貫く。
それに対して、反省したり後悔したり心揺れ動く人間はなにができるのか。

 ただよく考えてみると、全ての人は生まれた時に死刑を宣告されているはずだ。
誰もが生きているうちにやりたいことをやるべきだと知っているはずだ。
???
さぁ・・・

 映画のもうひとつのテーマはお金の力だ。
金でどこまで人を動かすことができるか?
10億で人を殺そうとするか。
信念を曲げることができるか。

 問題提起の痛快エンタテインメントで
アマゾンで購入してからコンビニで売っているのに気がついた。
お買い得ですよ!

 ◆ 終わりの章

 ○ エンディング 如何に終えるか

 ある意味始めるのはたやすい。
いいことだから始めればいい。

 しかし、いいことをやめるのは難しい。
やめることは視野に入っているか。
いつまでも続けられるつもりでいないか。
やめざるを得なくなるまでやめたいのではないか。

 人生をいかにやめるか。
いかに決着をつけるか。

 終わりはわかっているだろうか。
どの程度意識されているのだろうか。

 「本は読んでいなくても、なぜかみんな知ってる名作文学の書き出し、すなわち「頭」の部分である。
では同じ作品のラストの一文、すなわち「お尻」はご存じだろうか。」

 こんなコンセプトが 「名作うしろ読み」 斎藤美奈子 である。

 「閉じられた結末」と「開かれた結末」の二つに分類されるとして、
作者は「これで筆を置く」という瞬間を決めなければ、未完の作品・遺作として後世に残ることとなる。

 作品の創造者、支配者として存在したければ、どこかで終えようと決心したことだろう。
起承転結といった構成は、人生においても事業においても考えられるだろう。

 終わりについて自問している。
どう終わるのだろうか。

 ○ 訃報

 毎朝の秘かな楽しみのひとつは、Facebookで友達の動静を覗き見することである。
仕事で頑張っている元気な活動を意気揚々報告している人がいる・・・
美味しいレストランや様々なイベントへの参加が写真で送られる・・・
ご亭主が作る朝食を毎朝欠かさず撮影してコメントするシリーズものも、周辺観客とのヤリトリも面白い・・・

 そんな映像と会話の中、朝友人が亡くなったのが告げられる。

 ゆるキャラの「くまモン」の人形を抱きながら笑顔の友人の写真が載っており、
その前日に亡って、お通夜とお葬式の日時が知らされる。

 訃報が知らされるのはFAXが多い。
そんな時誰のことかと名前を見る。
その活字が脳みそに進入してくる。

 今回初めてFacebookで訃報を知った。
その写真の笑顔が眼から脳へと侵入する。

 衝撃は大きい。

 亡くなった男が先週メールを送ったばかりの同窓生だからでもあるだろう。
同じ年齢で、同じ時系列を生きてきた人間に死なれるのは辛い。
同窓会をしたばかりだ。
同じ幹事の役をしたばかりだ。

 言葉を失う。

 「冥福を祈る」といった表現しか思いつかなったが、
この反射的に口にする「冥福」とは一体なんなのか? 
 
 辞書を引いてみた(三省堂 新明解国語辞典)。
「死後の幸福。後生(ごしょう)。」と書かれている。

 死んだ後に幸福があるのか。
後生だから長生きしてください、と知り合いみんなに言いたい。

 そんな風に自分ひとり心の中で言葉を弄んだ。

 葬儀会場の駐車場が満車で無性に腹が立った。
受付での応対になぜかすべてイライラした。

 そして感じた、考えた。
他人事ではない・・・と。
準備は出来ているか・・・と。
明日は我が身・・・と。

 みんな行くところは同じ、
早いか遅いか、
いずれにせよ、時間の問題。

 それまで、やれるだけやってみるしかないか。
生きるだけ生きるしかないか・・・

◎うごくもの うごかないもの -人・企業・不動産-
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27-004.  杉の実倶楽部 不動産HITの会  2015年 第一回 報告

 

 hit02平成27年度の「HIT不動産情報交換会」が平成27年2月3日に弊社第三ビル会議室にて

開催されました。

20社近い参加者が資料を持ち寄り、情報交換を行いました。

ご出席の皆様ありがとうございました。

次回は4月7日(火)18:00-20:00です。

 

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