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!HOT NEWS! 27-015. 「第三回巴里カフェ」にて

 25-015. 「第三回巴里カフェ」にて

 「巴里カフェ」と言う交遊会は、日本とフランスの様々な話題を自分たちの感覚で取り上げ、大人がちょっと真面目に話し合うカフェの会話を目標に企画したものです。

 4月17日(金)開催の第三回では一冊の興味深い本をベースに進められました。それは「ドイツ・フランス共通歴史教科書 現代史 1945年以後のヨーロッパと世界」(明石書店)という本で、ドイツとフランスの高校生が初めて提示された共通歴史教科書ということです。(オリジナルは2006年出版、日本語翻訳は2008年12月初版発行なので、データは古くなりますが内容は斬新なものです)

 序文でこんな風に書かれています:フランスの青年もドイツの青年も、いまだかつてこれほどまでに相手国の歴史に目を向けたことはないであろう。さらにそれは開かれた地平へ、つまりヨーロッパ的、世界的視野へと向かっている。・・・第二次世界大戦が蹂躙した人権と民主主義という普遍的価値に基づいて歴史的に形成されてきたヨーロッパ意識というものをあきらかにすることをも視野に入れている・・・さまざまな出来事を、さまざまな見解の一致や不一致を、さまざまな意味とその現れを、説明する歴史なのである。・・・両国民および両国が自らの過去と相手の過去を、ときに異なる方法でとらえようとしていることを示す歴史でもある。・・・欧州連合の兵庫は「多様性の中の統一」ではなかったであろうか。・・・歴史家の仕事・・・とは、過去を振り返ることで現在に光を当て誠実に未来を見つめることにある。(引用終了)

 日本・中国・韓国の間で「歴史認識」について争われている現在、まことに参考になる試みであり、成果である。フランスやドイツさらにヨーロッパを理解するのに役立つだけでなく、省みて日本やアジアそしてアメリカや世界をいかに見・いかに勉強していくのことが必要か理解する一助となる。

 次回は7月9日(木)18:00-20:00 家族、結婚・離婚・同性婚、といったテーマが中心になる予定。 ドイツフランス共通歴史教科書 P1010014

 

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