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12-020. クールビズ考

「クールビズ」と称して行われていることにとりたてて異論を唱えるつもりはない。
ただネクタイをするのが好きだし、唯一おしゃれらしいものとしてはネクタイしかないので
しつこくネクタイをしているだけである。

ところで「クールビズ」と称して行われているのはなんなんだろうか?
男子社員銀行員公務員がネクタイをとりはずして上着をぬぐことなのだろうか。

こんな服装をしておりますが「クールビズ」をやっているからです! 
と釈明している感じの会社や銀行や機関がある。
裏返して言うならば、通常なら暑苦しい服装を強制しているのですが・・・ということなのか?

「クールビズ」で引っかかるところがあるとすれば、
なにか発想から「引き算」ばかりのようだからだ。
ネクタイを止める、上着を止める。
マイナスばかり。

男はどこでオシャレをするのだ。
ただでさえ消費しない男性に高いネクタイを自分で買わせるくらい
推奨するような社会的文化的インセンティブはマーケッティング的に作り出せないのか。

「クールビズ」で男の消費を掘り起こすような運動は作り出せなかったのか。
ネクタイや背広の需要を減らしてデフレ経済脱却の策となるのか。

「節電」結構だが、斬新的な「涼しいファッション」を創造するとか
なにかプラスになるような製品開発がおこなわれないものか。
男性消費の掘り起こしに「クースビズ」がもっと利用されないものか、
なにかいい知恵がないのかなぁ。

 
 
 

 
 

 

 

 

12-019. 伊坂幸太郎「夜の国のクーパー」

夜の国のクーパー

伊坂幸太郎10冊目の書き下ろし長編小説。

帯には次のように書かれています。
「どこか、不思議に、なつかしいような、
誰もがまったく、読んだこと、のない、
 そんな破格の小説をお届けします。

これは猫と戦争、そして何より、世界の秘密についてのおはなし」

猫のトムの語りにはワクワクする。
「欠伸が出る。人間からすれば、欠伸はどこか長閑で太平楽な気分の象徴らしく、僕たちがそれをするたびに、「のんきでうらやましい」と皮肉めいた言葉を投げかけてくる。言いがかりだ。
・・・ようするにこういうことだろう。不安な時であろうと恐怖を感じている時であろうと、欠伸は出る時には出る。快い時に、喉がごろごr鳴るのと同じなのだ。
 耳の裏側を後ろ足で掻き、前足を舐め、その唾で今度は目を撫でる。尻尾が顔のすぐ横で揺れる。意思と無関係という意味では、尻尾の動きも同じだった。体の一部であるにもかかわらず、分離した存在であるかのように、こちらの意思とは無関係に動く。
 揺れて、くねり、立ち上がり、時に膨らむ。
 つかず離れずの友人といったところかもしれない。「警戒したほうがいいぞ」であるとか、「怒れ!」であるとか、僕の感情を先回りし、表現してくれる。それが、尻尾だ。
 きっと僕がいつか死ぬことがあっても、それは非常に残念ではあるがいつかやってくる場面ではあるだろう、とにかくその時にも、鼓動を止め、動かなくなった僕の体を、僕の尻尾がそっと撫でてくれるのではないか。頼もしい、と感じる一方で、もどかしさもある。」

出だしのこんな語り口からワクワクする、ドキドキする。

はなしは複雑だ。テーマは考えだせばとてつもなく奥深い。
しかしストーリーテラーとしての伊坂は軽やかに読者を引っ張りまわしてくれる。
安心して心地よい「伊坂ワールド」に滞在することができる。

文章には節度がある。読者への媚や衒いはない。

このひとにノーベル文学賞を与えたいと、密に願っている。
 

 

 

 

 

 

12-018. また買ってしまった

読み終える本より読みたい本の数のほうが多い。

すぐに積読が増えてしまう。

ストレスの素である。

しかし買ってしまった。

伊坂幸太郎の新作「夜の国のクーパー」

「カリスマ出口汪の 人生を変える! 最強の「話し方」塾」。

少しずつ読みながら感想を書けるようにしていこう。

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