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17-017 トランプさんのおかげ

17-017 トランプさんのおかげ

トランプさんが大統領になったおかげで、二本おもしろい映画を見ることができました。

「カラー・オブ・ハート」
(原題 PLEASANTVILLE 楽しい街 といったところでしょうか)

二つの世界、白黒TV(英語では Black & White というようだ)と現代の カラーTV(Color 有色人種はcolored 色付きだ)の対比がおもしろい。

1950年代の白黒TVドラマの世界へタイムスリップしてしまった兄妹の騒動を描いた、奇想天外のファンタジードラマで、トビー・マグワイア、リース・ウィーザースプーンが双子の高校生デビッドとジェニファーを演じている。

ある日テレビドラマ「プレザントヴィル」の世界、モノクロで50年代の清く正しいアメリカを描いたドラマの中に現代っ子の2人が入る。

モノクロ(単色)な秩序正しい街、そこに様々な感情を持った正反対の双子の兄妹が迷い込み、街には「恋の赤色」が色付く。
いつしか街はポツリ、またポツリと様々な色が色付いて…。
このモノクロの街が徐々にカラフルに色付いてゆく。
自分にとって大切な感情に気付いた時にカラーの人間になっていく。
ここに実はこの映画の深い。カラーになった人達へのモノクロのままの人達の弾圧、例えば「有色人種 お断り」なる張り紙が街のいたるところに貼られる。

白人男性が支配する秩序正しい世界、トランプさんの理想を思い起こさせます。
それに反抗するcolorful 色とりどりな多様な世界、BEATLES(J・レノン)の「アクロス・ザ・ユニバース」がメッセージを送信しています。

カラー・オブ・ハート

 

 

 

 

 

 

もう一本は「素晴らしき休日」です。

原題は Holiday
コロムビア映画-1938-/日本公開は1939年です。

なんでこの映画を見る気になったかというと、
第二次世界大戦の前のアメリカの社会がどんなものとして描かれているのを知りたかったのと、当時の金持ちがどの程度金持ちであったのか、格差社会がどのように見られていたのか、・・・

ケイリー・グラントという俳優も好きだし・・・
キャサリン・ヘップバーンは美人とは思わないが・・・

ストーリーは単純明快。
旅先で富豪の娘とは知らず婚約するが、最終的には姉に惹かれていくというロマンチック・コメディ。
当時のアメリカの繁栄ぶりが見られる。
アカデミー賞室内装置賞にノミネートされた。
キャサリン・ヘップバーン、公開時31歳、ケイリー・グラント、公開時34歳。

金持ちの家、普通のアメリカ人が入っていってもびっくりするくらいすごい豪邸、召使がいて二階には数知れない部屋がある。
さぞやトランプさんの家も別荘もこれ以上にすごいんだろう、と想像した。

美人で肉感的な妹(ドリス・ノーラン演じる)の魅惑、お金持ちのアメリカの魅惑から自分の理想を追求するケイリー・グラントはかろうじて逃げ延びる。
おそらく主人公は戦争をうまくすり抜ければ戦後自分の実力でアメリカン・ドリームを達成したことだろう。

しかし日本が戦争をふっかけた相手はこんな豊かな生活を送っていたのだ。
こんな映画を作っていたのだ。

「格差」なき社会、「差」「違い」が「上下」関係でなく、他者を支配する方式にならない社会はできるのだろうか。

 

素晴らしき休日

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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