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12-039. アルジェリアとモロッコの思い出

文書112-039. アルジェリアとモロッコの思い出

ある会でお話をさせてもらう機会がありましたので、

「アルジェリアとモロッコの思い出」というタイトルで昔話を披露しました。

 

フランス留学をしていて1971年暮れから1972年に6ケ月アルジェリアに通訳の仕事で

滞在したことがあります。

北アフリカのマグレブ三国のアルジェリアの西部にあるオラン

(この町はカミュの「異邦人」の舞台になった都市です)近郊の

アルズーで日本揮発油が製油所建設を請け負った時に働きました。

伊藤忠なんかも関係したプロジェクトでフランス語圏で初めての大型プロジェクトで

フランス語通訳が多く雇用されました。

当時パリにいたのでかなり好条件で働き、貴重な経験をしながら、

楽しい時期を過ごしました。

楽しく暮らせた要因のひとつは仕事以外の時間に動ける足を確保できたことです。

私用に使う車をパリから運び込み余暇を利用して遊んでいました。

パリからフランス国内の高速を南下してマルセイユまで走り

マルセイユ港からフェリーで一晩かかってアルジェ港まで渡りました。

その後アルジェからオラン、アルズーという結構長い車の旅でした。

 

フランスナンバーの車で週末になると

日本人医師やコックさん、通訳仲間と一緒に、モロッコ国境まで走って

国境の町ウジダへ行きました。

モロッコまで行くと使いきれなかったアルジェリアのお金を交換することができました。

 

またモロッコまで出ると

メリリャという町へ行くのが大きな喜びでした。

ご存知のようにアラブの国は我々にとってストレスのたまる国で

アルコールは飲めない(原則として)

女性は家の奥に隠れて姿を現さない、のです。

ところがメリリャという町に入るとその雰囲気が一変するのです。

酒を飲むところがあり、そこには女性がいるのです。

まったくの別世界です。

 

北アフリカのモロッコ領土内にありながら

メリリャという町はスペイン領なのです。

いわゆる「飛び地」になっていて、ジブラル海峡のところに

もう一つ同じようなセウタという町が存在します。

そんな地位の都市ですのでその町に入るには国境を越え

税関の審査を受け入国することになるのです。

 

今回こんな話をしようと過去のことを調べて

古いパスポートを引っ張り出してみました。

過去の日付の入国・出国のスタンプが見つかりました。

今思い起こすと、貴重な経験でした。

 

アルジェリアのアルバイトを終えた後

車でパリに帰ろうといろいろ旅行しました。

チュニジアではカルタゴの遺跡を見たり、

モロッコでも旧都をすべて回りました。

 

最近はモロッコ観光も盛んなようですが

個人的にはフェズの街は最大級のおすすめです。

世界にはいろんな素晴らしい都市がありますが、

たとえばベニスのような街、ローマのような街、プラハやクラコフのような街、

美しい都市、驚異的な町がありますが、フェズはそんな中に入るでしょう。

モロッコのマラケッシュも面白い都市ですが、

フェズの迷路、立体的な迷路さにはシャッポーを脱ぐことになります。

街歩きの好きな観光旅行者は是非一度行かれることをお勧めします。

 

まだまだ昔話を続けたいのですが

これぐらいにしておきます。

 

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