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11-019. ソーシャル・ネットワーク

11-019. ソーシャル・ネットワーク

 

話題になっているフェイスブックについて

本を読んだ。

「フェイスブック 若き天才の野望」 デビッド・カークパトリック著 日経BP社

映画も見た。

「ソーシャルネットワーク」

 

いろんな点で考えさせられることばかり。

その中でも、「アイデンティティーはひとつだけ」と表現されている「透明性」の問題が一番気になった。

 

MIXIなどと違って実名で登録するフェイスブックは

その精神や目指すところは大いに賞賛に値するのだろう。

弊社のホームページにおいても、写真をのせ実名でブログを書くことには議論があった。

社会生活・職業ビジネス界において公明正大・透明性を求めることはおそらく必要なのだろう。

ザッカーバーグの実名主義に賛同したくなる部分が確かにある。

しかし、しかし・・・

 

著者が書いているように

「自分自身をどこまで世間に見せるべきか。

これは、フェイスブックがわれわれに突きつけた重要な課題である。」

 

もちろんプライバシーの問題は大きな問題である。

 

それと関連してアイデンティティの問題について考えた。

「自己紹介」が嫌いで、

どんな風に自分のことを話せばいいのか、いつも戸惑う人間としては

フェイスブックの言うことはよく分かる、ごもっともだ、ただ、しかし・・・

と言いたくなる。

 

「アイデンティティはひとつだけ」。

ザッカーバーグが2009年に行ったインタビューで、1分間にこれを3回強調した。

そうだ。(p.289)

 

ひとりの人間の「アイデンティティ」って一体どんなものなのだろう。

本人が、

自分はこういう人間です、

自分の事は自分が一番分かっているのです、

として説明した内容が、その人になるのだろうか。

 

本人は自分のことを一番分かっているのだろうか。

 

自分のことを分かろうとして、あるいは自分を表現しようとして、いろんな試みを行う人がいる。

絵を描く人、音楽をやる人、小説を書く人、想像の世界で創造・表現を試みる人がいる。

 

いろんな自分がいる。

学歴だけで見られたくないし、

結婚歴だけで判断されたくないし、

職歴だけでとやかく言われたくないし、

10年前の自分と今の自分は同じなのか、違うのか、

20年、30年前の自分は、10歳の自分と50歳の自分は同じ人間なのだろうか、

人生のデータで時効というのはありえないのか、

自殺があったマンションについてはいつまでも重要事項として説明しないといけないのか、

・・・

 

わたしの妄想は走り回る。

フェイスブック、ソーシャルネットワークをめぐって考えれば考えるだけ

くるくる、くるくる、頭が混乱してくる。

 

本に書いてあったことでうまいこと言うなぁと思った個所を引用しておきます:

「グーグルの対象がデータであるに対し、ザ・フェイスブックの対象は人間だった。」(p.71)

(もしそうだとすれば、対象になっている人間ってなんなんだろう?) 

 

 

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