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10-084. 「学び」とは? 「労働」とは? 

10-084. 「学び」とは? 「労働」とは?

 

内田樹の「下流志向 学ばない子どもたち 働かない若者たち」(講談社文庫)を

読んで色んな事を考えさせられた。

 

第一章は「学びからの逃走」と題され、第三章は「労働からの逃走」と題されている。

 

あまりにもいろんなものがあり、引用したいところばかりで、

また論じたい点ばかり出てくるが、

その中で特に中心的な考えだけをとりあえず忘れないように書きとめてみる。

 

ひとつは「時間」

その対極に「等価交換=消費行動」

 

「学ぶこと」も「労働」も「時間」に関わりがある。

「時間」はつまり「変化」で

主体が変化することによって「学ぶ」ことが可能になる。

「労働」においては、主体の「働きかけ」が時間の経過とともに変化を引き起こすこととなる。

 

「学習」と「労働」とはいずれも「変化=時間」の動きの中に組み込まれた活動になる。

「学習」は主体が主体に対して働きかける活動であるのに対して

「労働」と呼ばれたり「仕事」と呼ばれたり

あるいは「職業」と呼ばれたり「使命(ボケーション)」と呼ばれたりするものは

主体が他者に対して働きかける活動といえるのだろう。

 

労働といおうが仕事といおうが

結局自分だけでは終わらない、自己だけでは完結しない。

外へ出て、外からの反応・評価があって初めて意味が出てくる活動である。

基本的に客体があってこその活動である。

 

その意味で、常に他者の関数になり、

他者の世界へと開かれざるを得ない。

 

他者に仕える(serveする)という関係になる。

 

「職業奉仕」という言葉を聞いたことがある。

これは「職業」をもって「奉仕」をするという意味ではなく

おそらく「職業=仕事を行う活動そのもの」=「奉仕=外部・自己以外の世界に役に立つこと・仕えること」という意味なのではないだろうか。

 

他者に役立つ活動を行うこと、これが「仕事」「労働」なのではないだろうか。

そしてそれを通じて自分が成長していくことが出来る(時間とともに)のが理想的なのだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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